第23話

018 : 情緒不安定な俺
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2026/01/23 15:00 更新













本当に、神様は不平等だ













視界がグラッと傾いたと思ったら、意識が一瞬飛びそうになる。頬にモロに食らった










痛い。今にも泣き出したいくらい。赤子のように泣き叫びたい








けれど、許してくれる人なんかいない。俺が泣いていいわけがない。だって、だって俺は────────















🌸
ヴィランなんだから



その一言にヒーローたちは困惑の色を示した






その隙に間髪いれず腹部を目掛けて殴る



やられっぱなしで終わるわけないだろう






🌸
どうだ?痛いだろう!!




何故か気分がどんどんと高揚する。自分じゃないみたいだ





🌸
俺が感じた痛みはもっと!!





🌸
もっと!!





🌸
もっと痛かった!!!





ヒーローは血反吐を吐きながら必死に抵抗する。流石と言うべきか、こんなに攻撃を受けたとしても







その目は霞むことなく輝いていた










🌸
…嗚呼。狡いなぁ
🌸
( なんで、俺はこんなにも───── )














        穢れているのだろうか














🐝🤣





マナがこちらを向く。ああそうだった。俺の幼馴染みはヒーローだった。みんなが憧れる、正義のヒーロー
















だからさ、俺のために消えてよ。マナがいると、どうしても思い出しちゃうから






アイツら芽生• 蓮のあの顔を、脳裏に焼き付いて離れないあの顔を












.
 ……やっと見つけた。
って、なんでこんなにボロボロな訳? 











そう思ったとき、後ろから聞き覚えのある声がした







🌸
ぁえ、…セラ、?






そう訊ねるとコクッと頷く







すると、安心したのか、はたまた限界が来たのか、視界が先程とは比べ物にならないくらいグチャグチャし始めた







体がふらつくと、セラフはしっかり掴み、俺の体を支えた








🦉🎻
ちょ、っと!危な~…
🦉🎻
もぉ…!無理すんなって言ってるでしょ!
🌸
ご、ごめん…で、でも!俺…!
🦉🎻
“ でも ”じゃないんだけど?
🦉🎻
 いつまで経っても帰ってこないし
いざ見つけたらこんなボロボロなんだもん 






ふと空を見ると、いつの間にか日が沈みかけ、月が昇りそうだった







🦉🎻
それに─────
🦉🎻
 こんな奴等ヒーローより俺の方が大切でしょ?









そう言うセラフの目は、何処か暗くてけれど光はちゃんとあって








どこか澱んでいた








🦉🎻
さ、帰ろ。もう任務は終わったでしょ?



「 俺疲れた~ 」と言うセラフを背に俺は足を進める





ヒーローは聞く







🐝🤣
…お前、一体何者や






そう聞くマナの目は、心なしか俺の方を見ていた






まるで俺を分かっているかのように








🦉🎻
…言うわけないでしょ
🦉🎻
少なくても、コイツが側にいるまでは


















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