暗闇の中でその横顔が小さく震えて見えた
でもすぐに 彼は小さく首を振った
そこまで言うと
彼はゆっくりとこちらに目を向けた 。
光のない瞳の奥で
それでも確かな何かが揺れている
ぽつりと漏れた声に私の心は熱くなる 。
ずっと冷徹で強いと思っていたドンミンが
私の前でだけこんなにも柔らかく
脆くなるなんて …
彼の涙をそっと拭うと
ドンミンはそのまま手のひらに頬を寄せた
もうすぐ夜明けがくる 。
うっすらと明るくなっていく空と空気を感じた
何を今更照れてんだか 。
照れるドンミンを横目に笑いながら
日の出を待った















編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!