佐野side
あれから無事に学校に帰れ、大晴くんに電話してみたが繋がらなかった
それからあっという間に中3の冬が過ぎ、無事に音大に
合格することができた
そして、俺は大晴くんを探す旅に出掛けた
結局、返しそびれた漫画は中3の夏に取りに行き、
それをお守りとしていつでもどこでも持ち歩いた
大晴くんの実家を訪ねると、いとも簡単に今住んでいるところを教えてくれはった
あの後、高校には行かず、ずっと働いとるらしい
まぁもともと資格やら何やら持ってはったから、
まぁまぁいいところに就けたらしい
道端で大号泣してる成人男性2人を道行く人には
どう思われてたんやろう…笑
やけど、そんなことも気にならないくらい抱き合って、泣いた
”誠也くん”と発したとき、一瞬顔を歪ませたが、
すぐに笑顔に戻った大晴くん
その日大晴くんとは別れて、安心しきったのか、全身の力が抜けるのが伝わった
近くの公園に座り、ポロポロと誰にも見えないように涙を流した
安心やら不安やらいろんな感情で、涙が止まらなかった
リチャードさんの顔を見たらなぜか泣いてる場合やないと思えた
数ヶ月後
こじけんと誠也くんのお墓参りに2人で来たところ、
1輪の花がお供えしてあった
そこから、1ヶ月に一回お墓参りに俺は行き続けた
そして、ある日のこと
ガタッと何かを落としたような音が聞こえた
その方向を見ると、
正門くんがいた












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。