第11話

聞き上手
1,140
2025/06/08 09:46 更新


ロシアに着いた三国は独特な形をした建物に
入る。キュビスムの絵や抽象画のシュプレマティスム
もそのまま建物に投影したような少し違和感のある
建物だった。
日本
 ここですか …… ? 
ドイツ
 ちょっと気味悪いな 
アメリカ
 あってるあってる ! 



にしても、厳かな雰囲気だ。
そんな場所とアメリカさんが全然マッチしていなくて
笑える。アメリカさんがスキップでもするように
奥へ奥へと進めばステンドグラスが彩る
小さな通路と、扉があった。



日本
 と、というかアメリカさん …
 ロシアさんと仲 …
 良くはない … ですよね?


アメリカ
 そうね 、 むーりー、
 なんか、せーり的に ?
ドイツ
 お前らが仲良くしてくれたら   
 国連の仕事の半分ぐらい
 減るんじゃないか" ……
ドイツ
 まぁ、無理なのはわかるが " … 
ドイツが共感するかのように苦笑いをする。



アメリカ
 で、ここにそいつがいる訳 " 、 


ステンドグラスに照らされながら
アメリカが通路を渡り始める。


日本
 あのぉ 、 そいつって ? 

ドイツ
 俺もそれ、思った。


アメリカ
 まぁ、行ってからの
 お楽しみでしょ☆ ! 



ドイツ and 日本 
 そういう問題じゃ …… 

ドイツ
 はぁ、お前の調子にはいつも狂うな"
アメリカ
 ありがとう 、


ドイツ
 褒"め"て"な"い" 




アメリカさんがいるから安心感があるのか
自然と緊張感は失せていた。
きっと、アメリカさんが強いって本能で
察知でもしてるのだろう。ドイツも心做しか
表情が緩くなった気がする。

そんなことを考えていれば
ドアの前に来ていて、アメリカが手をかけ
声をかける。




アメリカ
 ま、彼奴見た目鬼怖 、 ちょー怖い 
 最低 〜 くそ だけど、
 攻撃しないはずだから 


アメリカ
 イギリス帝国 ? とあった時、
 どんな状況だったか知んないけど 
 気張らなくていいからな? 




アメリカが落ち着かせるように声を私たちに
かけてくれた。口調が柔らかく優しかった。




ドイツ
 わ、わかった … 
日本
 わかりました …… 
普段とのギャップに見惚れながらも
ドアノブをきっ、と捻った 。








アメリカ
 open "" 〜 !!  










少し開いたと思えば、
ピアノの音が耳を癒した。不協和音のようで
でも、和音がしっかりとある不思議な旋律だった
ずっしりとこん、こん、と鍵盤が落ちる音がする
いいピアノなのだろう。












ドイツ
 っ ……  お" ェ 、 、 






















そして音が聞こえ始めた瞬間、

ドイツが嗚咽し私のスーツを掴んで伏せた。




日本
 ど、 ドイツ"" !  








アメリカ
 ッ " ……  
アメリカ
 おい""   ! 


























アメリカ
     ソ 連 " !      


だん、とピアノの音が止まり冷気がしたと思えば、
ドアが勝手にきぃ、と開いて驚いた表情をした
" あいつ " がいた。






 どうしたって" 、 は" ? 


 どうしたんだ?こいつ …
 霊気にやられてんじゃないか … 


アメリカ
 お、お前のピアノの音 
 聞いたらぶっ倒れて  


状況が整理できない。
まずなんでドイツが倒れたんだ?
そしてなんで、冷戦を繰り広げた奴らが平然と
話してる……
ドイツ
  ッ …… う ぇ" ………… 



日本
 ドイツ " 、 !
 だ、 大丈夫か 、 ? 


アメリカ
 おいおい" …… 
 お前はやらないと思ってたぜ"' … 
アメリカ
 現国に手を出したな …… 




アメリカが目を色を変えてソ連の胸ぐらを掴む







 ちょ、ちょっと待てよ ……
 俺はやってない " …
 しかもやるにしたら
 俺ならお前狙うだろ普通 、、


ソ連があまりにも淡々と答えるので
アメリカが冷静になり掴んでいた手を離す。




日本
 で、どうすれば" ? 

ドイツの容態はどんどん悪化している。
俺のスーツをへなゞと掴んでバランスを取らないと
今にも倒れそうだ




 ちょっと待て …… 
 えーと、お前って …… あ"ぁ日本 、
 俺の部屋入んないと
 俺が干渉できない 
 から一旦、東…… ん" ゞ 



 ドイツを中に入れてくれないか" ?



そう聞けば俺はうん、と
頷いてドイツを持ち上げようとおんぶを試みる。

日本
 ッ …… しょ  















勿論無理だ。
こういう時にあぁ、鍛えとけばな〜と思う。



アメリカ
 よし 、 運ぶよ ? 
見かねたアメリカがドイツと俺をいっぺんに担いで
ソ連の部屋へと運び出した。





日本
 すごいな 、 アメリカ …… 








 っ 、 ふふ 笑笑  
アメリカ
 な" 、 そ、そうだろ ! 



少し疲れたのかアメリカが頬を赤らめれば
落ち着きのあるふわりとしたソファーに
ドイツと俺を置いた。



ドイツ
 う" 〜 " ッ …… 


ドイツがずっと魘されている。





 ふーむ 、、 

ソ連がドイツの額に手を当てて
少しきらりと周囲が煌めけば、はっとしたように
アメリカと俺を見た。






 これ、俺の呪いだわ … 
アメリカ
 お 前 か よ "" ! 





 い"て …… 
アメリカがツッコミを入れるように
ソ連の勢いよく横腹を突っつけば、
あまり微動だにせずソ連が反応する …




痛くないのか …… てか、全然

平気そうだし ……
日本
  微動だにしないのは
 図体のデカさか …… ? 

つい、声に出してしまいばっと、口を塞げば
アメリカ達が面白がるように笑う



アメリカ
 確かに無駄にデカイもんな"" 笑笑  
 いやぁ、お前に昔っから 
 やられてるからな"笑笑




日本
 そ、そんなことより 
 ドイツが 、 


 まぁ、安心しろ" …
 俺自身の呪いなら俺でなんとかなる。



ソ連がドイツの胸元に手を添えては、
目をぱっと、見開く、きら、と蒼白く目を
光らせれば氷が割れたような音がした。






ドイツ
 ん" ぅ ……  







ドイツ
 すぅ …… 



アメリカ
 あ、寝た 、 

日本
 よ、 良かったぁ …… 
 せーふ 、、 




アメリカ
 に、にしてもなんで
 ドイツに呪いなんてかけたんだよ"" 

アメリカさんが睨みを少々聞かせて問う。
 



 無意識でな 、 俺もなんでこんな
 酷い呪いがかかったのかわからん
 こんな…… 若いのに 、
 すまんな 、 悪いことをした。


ソ連さんがそんなことを言えば
疲れきったドイツにさりげなく口付けをした。






日本
 な っ 、 何を 
急な口付けに驚いた、
え、えーと、口と口で 、えぇ? ドイツが
いくらかっこいいとはいえ、ええ、 ……
少し複雑な感情になってごちゃごちゃとした





 あ、そういやお前 …
 久しぶりだな 、 いぽにゃ ……
 に、日本"  



そう言ったと思えば私の頬に手を添えて
顔を近付けた。






日本
 え" っ  


ソ連さんのまつ毛が触れると思えば、








アメリカ
 ちょおっと待った"" !! 
アメリカ
 駄目だよソ連……
 それ、他国では挨拶じゃないから 


ソ連さんのマフラーをひっぱり子供でも叱る
ようにアメリカが"それ"を止めた。




 …… え? 
 って、 あ" 〜
 そうだったな" ! 笑
 すまん ゞ  





にしてもソ連さんは顔が綺麗な方だなーと、思った。
ドイツはかっこいいし
アメリカさんはやんちゃなかっこよさだし、
ソ連さんは美人って

俺場違いじゃないか …… ?


アメリカ
 もうやめてよ ……
アメリカ
 日本の口奪うのは俺 … だし  
 わかってる ゞ 笑笑



小声でなにか話している。




 旧国になってお前ぐらいしか
 良く話す奴いないからさ"ぁ ? 
 感覚鈍ったわ 、 
アメリカ
 ちぇ …… 気を付けてよね! 


日本
 きす …… が
 挨拶なんですか? 



 俺んところはそうだな、 
 脅かしてすまない。 



日本
 別にソ連さん美人ですし 、
 俺はなんとも ……



 っ 笑笑笑笑笑 


アメリカ
 まぁ ! まぁ !
アメリカ
 この話題はおーわーり ! 


 残念ながら俺は誰かさんの
 せいでお前の口は奪えねぇの 、


ソ連さんがふざけたようにアメリカさんの
頬を突っつく 、


アメリカ
 な" っ 、 やーめーろ! 



アメリカ
 ん" ゞ 、 日本!
 旧国に聞きたい事あるんだろ !



日本
 確かに…… ドイツも寝ちゃったし 
日本
 わかりました … 、 





私が目の色を変えればそれを察したかのように
ソ連さんがこちらを見る。
 お、なんだ ? … 
































日本
 とある旧国の地縛を解きたくて  "














_____ 拒絶

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