相澤先生と重ねた唇がゆっくりと離れ、照れながら笑った。
そして、どちらともなく再び顔が近づき、触れる瞬間、
大きな音とともにドアを開けて入ってきた2人を見て、お互いに慌てて離れる。
そう言ってそっぽを向いた相澤先生が、首元まで赤くしていたのを私は見逃さなかった。
そんなふうに思ってくれてたんだ…。
結ばれた…
そういえば、好きっていうのはお互い伝えたけど、付き合うとかそんな話はしてない。
恋人なんて合理性に欠ける、なんて言われたらどうしよう…
み、見られてた!?
敵連合らの内通者…
状況から見ても、学校内にいると考えた方が自然だ。
でも、だからって、プロのヒーローの教師陣も、
将来誰かを助けるヒーローを目指している生徒たちも疑いたくはない…。
その後、マイクさんとミッドナイトさんは帰っていき、
相澤先生は退院検査の間はずっと付き添ってくれて、無事退院許可が降りた。
そういえば、今日はずっと苗字ではなく名前で呼んでくれている。
昔と変わらないけど、少しくすぐったい。
色々話がしたかったけど、ちょうどナイトアイ事務所の迎えが来たとの連絡が入ってしまった。
今は自分のことも含め、報告が最優先だ。
そのまま相澤先生と別れ、私はサーの元へ向かった。















編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!