第75話

退院
255
2026/02/27 08:00 更新




相澤先生と重ねた唇がゆっくりと離れ、照れながら笑った。
相澤消太
相澤消太
あなた…

そして、どちらともなく再び顔が近づき、触れる瞬間、














プレゼントマイク
プレゼントマイク
Foooooooooo!!
おめでとさん!!
相澤消太
相澤消太
山田!?
ミッドナイト
ミッドナイト
あなたちゃん、やーっと思い出したのね!
あなた
ミッドナイトさん!?

大きな音とともにドアを開けて入ってきた2人を見て、お互いに慌てて離れる。
ミッドナイト
ミッドナイト
相澤くんったらずっと、あなたが俺のこと覚えてない、ってメソメソしてたんだから~
相澤消太
相澤消太
…そんなこと言ってませんよ。
プレゼントマイク
プレゼントマイク
いーや、言ってたね!
酒飲んだときなんか特に、俺はあなたのことこんなに好きなのに、ってな!
あなた
本当ですか?
相澤消太
相澤消太
…知らん。

そう言ってそっぽを向いた相澤先生が、首元まで赤くしていたのを私は見逃さなかった。



そんなふうに思ってくれてたんだ…。
相澤消太
相澤消太
それより、何しに来たんだ。
プレゼントマイク
プレゼントマイク
そうそう!
晴れて結ばれたばっかりのお二人さんには悪いが、仕事の話だ!

結ばれた…



そういえば、好きっていうのはお互い伝えたけど、付き合うとかそんな話はしてない。



恋人なんて合理性に欠ける、なんて言われたらどうしよう…
ミッドナイト
ミッドナイト
その前に、あなたちゃんが無事で本当に良かった。
もう体は大丈夫なの?
あなた
はい!
ご心配おかけしました。
プレゼントマイク
プレゼントマイク
まぁ、無理だけはすんなよ!
相澤消太
相澤消太
それで仕事の話って?
プレゼントマイク
プレゼントマイク
相澤から寮の話は聞いたか?
あなた
寮?
相澤消太
相澤消太
さっき目が覚めたばかりだから、まだ何も話してない。
ミッドナイト
ミッドナイト
あら、目が覚めたばっかりであんなことしてたのね~

み、見られてた!?
相澤消太
相澤消太
本題に入ってもらえますか。
プレゼントマイク
プレゼントマイク
今回のヴィラン襲撃を受けて、雄英は生徒の全寮制を決めたんだ。
あなた
確かに、その方が安全ですね。
プレゼントマイク
プレゼントマイク
それもあるが、USJも林間学習も、確実に情報が内部から漏れてる。
内通者がいると考えた方が自然だ。
あなた
そっか…
確かに、林間合宿なんて本当に限られた人しか情報を知らなかった…
相澤消太
相澤消太
だから、生徒の保護と同時に監視の役目もあるってわけだ。
あなた
でも、生徒の中にいるって決まったわけじゃ、
ミッドナイト
ミッドナイト
もちろん、私たちもできることなら疑いたくないわ。
だからこれは保険なの。
それに、生徒じゃなくて教師の可能性も0じゃないしね。

敵連合やつらの内通者…



状況から見ても、学校内にいると考えた方が自然だ。



でも、だからって、プロのヒーローの教師陣も、
将来誰かを助けるヒーローを目指している生徒たちも疑いたくはない…。
プレゼントマイク
プレゼントマイク
なんにせよ、今後誰にも勝手させないようにするためにも全寮制が決まったってわけだ。
ミッドナイト
ミッドナイト
それでね、生徒の親御さんに許可をもらうために家庭訪問に行かなきゃならないんだけど、
オールマイトと相澤くんに行ってもらう?
あなた
いえ、私も一緒に行きます。
相澤消太
相澤消太
まだ安静にしてたほうがいいんじゃないか?
あなた
もう体は大丈夫ですよ。
じっとしてたら体がなまっちゃいますし、私も臨時とはいえ1年A組の副担任ですから。
ミッドナイト
ミッドナイト
無理はしちゃだめよ?
あなた
はい!
プレゼントマイク
プレゼントマイク
教師は寮に入るかどうか任意だけど、あなたはどうする?
あなた
サーに確認をを取って、許可が出たら入ります。
それも含めて、今日中に色々済ませたいんですけど…
相澤消太
相澤消太
病院の許可が出たらな。



その後、マイクさんとミッドナイトさんは帰っていき、
相澤先生は退院検査の間はずっと付き添ってくれて、無事退院許可が降りた。
あなた
ずっと付き添っていてくれて、ありがとうございました。
相澤消太
相澤消太
いや、回復が早くて何より。
俺はこの後雄英に戻るが、あなたはどうする?

そういえば、今日はずっと苗字ではなく名前で呼んでくれている。



昔と変わらないけど、少しくすぐったい。
あなた
ナイトアイ事務所の方が迎えに来てくれるようなので、
サーに事情を話して、その後雄英に行って校長とオールマイトと話そうと思います。
相澤消太
相澤消太
そうか。
じゃあまた学校で。
あなた
あの、

色々話がしたかったけど、ちょうどナイトアイ事務所の迎えが来たとの連絡が入ってしまった。



今は自分のことも含め、報告が最優先だ。



そのまま相澤先生と別れ、私はサーの元へ向かった。








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