"怖い
直感でその言葉が浮かんだ
私は自然と松野の袖をぎゅっと握りしめていた
私が…例の子
マイキーという人はどんどん近づいてくると、私と同じようにしゃがんだ
その人は私の涙を人差し指で拭うと
笑った、?
さっきから私が握っていたせいで松野の特服の袖はしわくちゃになっていた。
みんな集会へ行ってしまって一気に寂しくなった。
エマちゃんはそんな私の腕を引いた。
それにしてもマイキーって人の威圧感はなんだったんだろうか。
千冬 side
袖に残るあなたが握りしめていた跡。
集会が始まってからも、俺の頭の中は泣き崩れたあなたでいっぱいだった。
あいつは出会った時から元気の良い奴だったが
白い肌は傷だらけで目の奥に何かを抱えてるように見えた。
家庭の事情、俺がとやかくできるわけでも…
その一言で周りがザワザワと騒がしくなる
ほんとに許せねぇ…
言葉に表せばそんな表情をマイキー君はしている
すると、隣に立っていた場地さんがいきなり声を荒らげた
こんなに怒っているのを久しぶりにみたかもしれない
俺も場地さんと同じくらいぶっ潰してやりたい気持ちでいっぱいだ
マイキー君だってこの場でこの話をするってことは同じはずだ。
なのに抗争にしない理由って
変なのって、そういえばこの間あなたに絡んできた不良がいたな
そう言ってマイキー君はみんなに頭を下げた





















編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!