温かい。誰かに手を握られているような感触がする。
誰?
私にはそんな人いるはずがないのに。
…
いや1人だけ。
世界で1番大切な人──────
きっともう会うことはないと思ってた人──────
🥟︰「──────、」
何か言っている、けどよく聞こえない。
🥟︰「…美月起きて。」
誰かに背中を押されたような感触がした。
その後目に入ってきたのは
私の手を握ってボロボロ泣いてる
ヒョンジナだった。
side🥟
🥟︰「美月…!」
目を覚ました美月を抱きしめる。
『…泣いてるの?』
🥟︰「当たり前でしょ!あの日からもうずっと会えてなくて、連絡も返って来なくて、やっと連絡来た!って思ったら美月のマネージャーさんからで、」
「倒れたって言われて…もう生きた心地がしなかったよ。」
『そっか、ごめんね。』
🥟︰「起きてくれたから大丈夫。」
「この前はごめん。美月のことが心配できつく言っちゃった。ずっと1人でよく頑張ってるよ、美月は。」
「だから美月の事務所の人も心配するんだと思う。頑張りすぎるから。だから少しくらい休んだっていいと思うんだ。」
『…うん。ありがとう。私もごめん。ちゃんとヒョンジンの言うこと聞けば良かった。』
『私ヒョンジナのことが大好きだよ。』
『だから、もう1回だけ、私と付き合って欲しい…です。』
🥟︰「…え?ちょっと待って、僕別れたつもり無いんだけど!?」
『え!?でもあの日何も言わないで出ていっちゃったじゃん…。てっきりもう終わったんだと思って…』
🥟︰「うっ…あれはすごく悲しくなっちゃって…」
🐺︰「あのー、お二人さん?」
「感動的なところすごく悪いんだけど、美月ちゃん、先生から説明あるからちょっと待ってて貰っても良い?」
『あ、はい。…なんかすみません』
🐤︰「良かったー、美月ちゃん起きて。」
🐶︰「本当にヒョンジナこの世の終わりみたいな顔してたよね。」
🐰︰「ほんとほんと。」
その後先生が来て美月の今の現状を怒涛の勢いで説明していった。けど、起きたばっかりで韓国語にあまり慣れていない美月にリノヒョンと訳しながら伝えた。
🥟︰「ねぇチャニヒョンやっぱり日本まで行きたい!心配すぎる!」
🐺︰「気持ちも分かるけど、ヒョンジナスケジュールがすごいからな…我慢して。」
🦊︰「空港で騒がないでください。いくら人が少ないとはいえ、」
🥟︰「ええー!!」
美月は一旦日本に帰ることになったため、一緒に空港に来ている。けどやっぱり僕は心配で、日本に行けないか、チャニヒョンに交渉をした。もちろん失敗した。
『ヒョンジナ。』
名前を呼ばれたから振り返ると、僕の肩に手を置き、背伸びをして僕にキスをした。
『またすぐ会いに来るから、それまでこれで我慢してね?』
『皆さんもありがとうございました!』
そう言ってゲートの方に歩いて行った。
🐺︰「…WOW」
🦊︰「ヒョンめちゃくちゃ顔赤いですよ。」
僕はそこに立ち尽くしたまましばらく動けなかった。
そして事務所に戻って散々からかわれたのは言うまでもない。












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!