第6話

『終わりの極寒』
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2025/07/02 01:52 更新
____『どうして』、と。
悲哀の声が、悲鳴すらも込めて問いかける。
しかしその問いかけの答えが返されることはなく、
周囲には静寂が広がった。

先程の声の持ち主__一人の少女は目尻に涙を浮かべて
辺りを見回す。
けれど今、少女に話しかける者も、見つめる者も、
__だれも、いない。

空に浮かぶ星々は、前に皆と見た時の様相とは
全く変わっていない。
私達はこんなにも変わってしまったというのに、
いつだって星空は綺麗で、お角違いなのは
分かっているけれど、だけどどうしても、
それが憎くてたまらなかった。

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