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第24話

『春色メルティー!』特別小説
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2026/04/16 11:00 更新






Rm
Rm

ㅤこんりむ🎶ついに4月イベント『春色メルティー!』の小説を公開します❕
Rm
Rm

ㅤ私の小説を見てくれてる人はなんとなーく分かると思うけど情景描写が多いです
ㅤ頭をびんびんにして見てね😂
Rm
Rm

ㅤ今回はりむの口癖『貴方の心に光合成!』と春をテーマにしたよ💕
ㅤではではごゆっくり🎶












夢主side





春は、どうしてこんなにもやさしい色をしているのだろう。


空はほんのり水色で、雲は溶けかけた綿あめみたいにゆっくり流れていく。風はまだ少し冷たいのに、その冷たささえどこか柔らかくて、頬をなでるたびに「もうすぐだよ」と囁いているようだった。


りむちゃんは、そんな春の朝が好きだった。


Rm
Rm
 __ 貴方の心に光合成❕ 



突然そんなことを言いながら、彼女は両手を広げて校庭の真ん中に立っていた。


誰もいない放課後のグラウンド。夕日がオレンジ色に傾き、鉄棒やサッカーゴールの影を長く伸ばしている。


私はその少し離れた場所で、カバンを肩にかけたまま立ち止まっていた。


ㅤ
 なにそれ 笑 



思わず笑ってしまう。りむちゃんは、いつもそうだ。意味がわかるようで、わからないことを言う。


Rm
Rm
 春ってさ、光合成の季節だと思うんだよね 
ㅤ
 植物だけじゃなくて ? 
Rm
Rm
 ううん、人間も❕ 



彼女は胸を指差した。


Rm
Rm
 ほら、春の光をいっぱい浴びて、心の中で元気を作るの。だから“あなたの心に光合成”なの 



なるほど、と言いたいところだけど、やっぱりよくわからない。でも、りむちゃんが言うと、不思議とそれが正しいような気がしてくる。


彼女はそういう人だった。


次の日から、りむちゃんの「光合成活動」は本格的になった。





朝の登校時間、彼女は校門の前で両手を広げていた。


Rm
Rm
 おはよう!今日は日差し強め!光合成日和です🎶 



すれ違う生徒たちは苦笑したり、無視したり、時々小さく手を振ったりした。先生でさえ「また始まったか」と言いたげな顔で見ていた。


でも、りむちゃんは気にしない。


むしろ嬉しそうに、太陽のほうへ顔を向けて深呼吸する。


Rm
Rm
あ、○○ちゃん❕一緒に光合成しよ~🎶 
ㅤ



そう言って、彼女は私をよく誘った。


最初は恥ずかしかった。校門の前で両手を広げるなんて、どう考えても目立ちすぎる。でも、りむちゃんの横に立っていると、不思議とそれも悪くない気がしてくる。


Rm
Rm
 ほら、目を閉じて ? 



言われるままに目を閉じると、春の光がまぶたの裏に広がった。オレンジと白の中間みたいな色が揺れている。


風が頬を撫でる。


鳥の声が遠くで跳ねる。


それだけなのに、胸の奥が少しだけ軽くなる。


Rm
Rm
 ね、なんか元気出てきたでしょ? 
ㅤ
 ... まあ、ちょっとだけ 
Rm
Rm
 よし ! 光合成成功 !! 



彼女は満足そうに笑った。


その笑顔を見るたびに思う。りむちゃんは、きっと世界を少しだけ違う方法で見ているのだ、と。


ある日、私は聞いた。


ㅤ
 ねえ、どうしてそんなこと始めたの ? 



放課後の屋上だった。フェンス越しに街が見えて、桜の木が風に揺れている。


りむちゃんは少しだけ黙って、それから空を見上げた。


Rm
Rm
 昔ね、春があんまり好きじゃなかったんだ 



意外だった


彼女は軽く笑って後を続ける


Rm
Rm

なんか、置いていかれる感じがして。冬が終わるのに、自分だけまだ寒いまま
Rm
Rm
 でもある日、花が咲くの見て思ったの。春って、勝手にやってくるんじゃなくて、ちゃんと“浴びる”ものなんだって 
ㅤ
 浴びる ? 
Rm
Rm
 うん。光とか、風とか、誰かの笑顔とか 



彼女は私のほうを見た。


Rm
Rm

ㅤそういうのをちゃんと受け取ったら、人って少しだけ変わる気がするんだよね



その言葉は、静かに胸の奥に落ちた。






それから数日後のことだった。
りむちゃんが学校に来なくなった。

最初は風邪だと思った。けれど一週間経っても、二週間経っても、彼女の机は空のままだった。

校門の前で両手を広げる人もいない。
朝の「光合成日和です!」も聞こえない。

春なのに、少しだけ世界が色を失ったような気がした。


私は気づけば、校門の前に立っていた。

誰もいない朝。
太陽は変わらず昇っている。
風も吹いている。


でも、どこか足りない。

 
私はゆっくりと両手を広げた。


ㅤ
 光合成、か ... 



少しだけ笑って、目を閉じる。

光がまぶたの裏に広がる。


そのときだった。


Rm
Rm
 いいね、それ 



背後から声がした。


振り返ると、そこにりむちゃんが立っていた。


少しやつれているようにも見えるけれど、笑顔はそのままだった。


ㅤ
 りむちゃん、、 
Rm
Rm
 遅れてごめん。ちょっと冬眠してた 
ㅤ
 冬眠って 笑 
Rm
Rm
 うん。でもまだあったね。春 



彼女はそう言って、校門の光の中に一歩踏み出した。


Rm
Rm
 じゃあ再開しよっか。あなたの心に光合成❕ 



私は笑って、もう一度両手を広げた。

春の風が、少しだけ強く吹いた気がした。
その日から、私も少しだけわかるようになった。

光合成っていうのは、たぶん光を受け取ることじゃない。

誰かと一緒に、光の中に立つことだ。


りむちゃんの隣で、春はいつも、少しだけやさしくなる。


そして私は思う。

この春が終わっても、きっとまた次の春が来る。
そのたびに、私たちはきっとこう言うのだ。





ㅤ
 __ あなたの心に、光合成 ! 笑 






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