第5話

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2026/01/01 13:32 更新
今、私は探偵社にいる。
原因はあの太宰だ。
あなた
だいたい、あんなん無茶だよ…
あなた
は?探偵社が全員死ぬって…どういう…
太宰 治
いやね、数週間前に予告状みたいなものが届いたのだよ





○月×日

探偵社は煙で霞み、不幸が訪れるであろう。



あなた
…はぁ。随分とクサい文章ですね
太宰 治
ふふ。そしてね、この文章、あやふやな表現で、探偵社がどんな目に遭うのか書いてない。
太宰 治
でも、探偵社の頭脳。乱歩さんが


   これは、明日探偵社で放火事件が起きるねえ。
   煙とはそーゆーこと。


太宰 治
…って仰ってたから
あなた
…で私を行かせるってことですか?







  
太宰 治
そゆこと☆
うーん…本当に犯人は来るのだろうか…。
いまいち太宰の云うことを信用できない。
あなた
なーんかなぁ…
なんて、ため息をついていると、






ガタッ


と物音がした。
あなた
(そろそろかな)


物音の正体は時速1kmでゆっくりと、慎重に向かってくる。


無人の探偵社にコツン、コツン、という足音だけが反響した。

あなたの下の名前は持ち前のすばしっこさで足音の鳴る場所へ、音を立てずに向かった。
あなた
見つけた…っ
⁇⁇
…ッ⁉︎



男は目を見開いた。




その場からしばらく動けない。




目の前の番犬の瞳に吸い込まれてしまった。
 



我に帰り、逃げようとした。




しかしもう遅い。




顎を蹴られたかと思うと、




番犬は男の上に乗り、こう告げた。
あなた
……動くなよ
⁇⁇
お、お、ぉ、お、前。なン、何なんだよ






あなた
ポートマフィア幹部補佐、あなたの名字あなたの下の名前だ。




あなたの下の名前は男の目を手で軽く覆い、こう語った。




あなた
私の異能はね。6秒間、人と目を合わせると、その人の存在を消してしまう異能なんだ。


あなた
だから人の目なんかまともに見れやしない。


あなた
そんな私の質問に答えて。
探偵社に恨みや私怨はあった?
犯行動機は?


⁇⁇
俺の壊された!!俺の!!!!
⁇⁇
もう嫌だ、俺は壊せた!!嫌だ


あなた
……精神異常者狂人か。



男の目を覆っていた手をどけ、云った。

あなた
私の目、見ててね。




そして沈黙の6秒間。


目が離せない、なんて美しい瞳だ!!


そう男はそう云っただろう。


あなた
じゃあ、さよなら。「 沈黙の六秒間サイレンス





_____生きていれば、の話だが。
異能詳細



「  沈黙の六秒間サイレンス  」




相手と六秒間、目を合わせると相手の存在ごと消してしまう、強力な能力。

不本意でも発動してしまうため、とても厄介である。

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