あなたのカタカナで下の名前 side
昔の夢を見ていたようだ。
ちょうどヒョンジナと付き合っていた頃の夢だ。
彼は嘘告で私と付き合っていた。
だが結局自然消滅した。
それに私は未練があるのだろう。
私が思っている以上に。
その証拠に彼は芸術が好きだったため私も芸術が好きだ。
芸術といっても彼のように絵を描くわけではないが、
自分が美しいと思ったものの写真を撮っている。
まぁそのたびに彼を思い出してしまうのだが。
そんな未練たらたらな自分に嫌気がさす。
だが、今日は友達と出かける日だ。
「待たせてはいけない」と思うので急いで準備をして家を出る。
リクスとは同じ高校だったし高校に近いカフェの前で待ち合わせだ。
ちなみに今日はちょうど3年ぶり。
成人式以来だ。
仕事が大変らしい。
なんの仕事かは教えてくれないんだけどね。
あ、あの桜綺麗だなぁ。
誰かさんのせいで写真撮るの好きになっちゃったからなぁ、、w。
カフェで待ち合わせってだけでここで話すわけでもないし、、。
外でてもいいよね?
綺麗なものを撮るのって楽しいんだよね。
ヒョンジナの写真も撮りたかったな、、。
叶いっこないんだけどね。
あぁ、私は彼にどれだけ未練があるのだろう。
知らない人が彼に見えるだなんて、、。













編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!