佐野くんの野菜スティックを美味しく食して
完食してマジで眠くなってたらまたドアが開いた
『 わ!戻ってきた! 』
お兄ちゃんたち戻ってきた〜〜!
よし、これでハンコが押せる!!
『 マジでありがとう〜〜! 』
景瑚「 愛する妹の為だもん〜♡♡ 」
『 吐き気吐き気。 』
川尻「 シスコンすぎ笑 」
鶴房「 ………… 」
たわいもない話をしてたら急に純喜くんがぶっ込んできた
河野「 あ、俺ら仕事あるから、汐恩と話してて!!じゃあね! 」
『 ……え? 』
景瑚「 ばいばーい!笑 」
鶴房「 は、ちょ、 」
え……2人きり…気まずい……
『 ……ハンコ、ありがとう… 』
鶴房「 ……あぁ、うん、 」
え、なにそれ
塩対応すぎ
鶴房「 ……あの、さ 」
『 ……ん? 』
鶴房「 その…仕事?っていうのは…毎日あるの? 」
『 …二週間、ぐらい。順位発表式の当日まで、毎日。 』
関係ないけど汐恩くんって目綺麗だよね……
ああ…カッコイイ……
鶴房「 ……本当にブラック過ぎない? 」
『 ……でも私以外居ないって。元々人で少ないのに今私がやめたら困ると思う、それに…… 』
鶴房「 それに……? 」
『 ……デビューするまでは練習生のみんなのメイクをしたいかな、笑………みんな素直に夢を追いかけてて、すっごい素敵だし、最後まで頑張ろって思う笑 』
鶴房「 ……… 」
『 …… 』
え、今度は急に黙り込んだし、
どうしたのかな、
『 ……なんか…元気ない? 』
鶴房「 ………………佐藤って、……好きなやついるの? 」
『 …………は、? 』
……え、
急……
『 ……いる、…けど 』
いやあなたですけどっ!!!!
鶴房「 …………威尊くん? 」
『 …………え、 』
なんで威尊?笑
疑問しかなくて返答ができなかった。
そもそもなんでそんなこと聞いていたんだろう
鶴房「 何も言わないってことは…やっぱそうなの? 」
『 ……え……違う、よ?…流石にこれからアイドルになる人に手出すわけないよ笑 』
そう言ってもずっと怖い表情のまま。
なに、汐恩くん取り憑かれてるの?
『 ……熱ある?大丈夫? 』
鶴房「 ない……し、 」
『 ……なんか今日変じゃない? 』
鶴房「 …………佐藤のせいだもん。 」
『 ……え、私? 』
鶴房「 …なんでもない。 」
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。