第25話

サンドウィッチ
432
2025/12/03 08:41 更新
2個前の話でアンケートをしたのですが……
東兄弟がいちばん多かったので書いてみました!
乾さんもまあまあいたので近日中にまた書こうと思います。
あと、アイコンとカラーを公式の10周年仕様寄りにリニューアルしました!夢主は黄緑です〜
すっかり秋を超えて冬の気温になってしまった今日この頃……とある数学者は朝からオフィスに働きに出ていた……はずだったのだが……
東問
ん〜やっぱあったかぁい
東言
……まあ、たしかに。
ここはオフィスのソファーの上。早めに昼休憩を……とライがどかっとソファーに座ると、待ってましたと言わんばかりに双子が抱きついてきたのだ。
あなた
……あの?
問&言
んー?
あなた
コレハイッタイドウイウジョウキョウ?
東問
ライちゃんってさ
東言
子供体温じゃん。
あなた
……まあ、うん
問&言
だから温まってるの
そう言っている間に、問と言はそれぞれライの前と後ろ側に着き、サンドする形で体勢を整え、抱きしめ直す。無論、胸やら股の付近には全く触れようとしないものの、問と言の腕はライの腹部をがっちりホールドされている状態にあった。
あなた
……いや、まあ、うん。
東問
はぁ……あったまるぅ
東言
……はぁ
ライは元々、性別問わずスキンシップを取られることに関して抵抗がない。むしろ、興味が無い。だからふたりが抱きついてくること自体に対してそこまで嫌悪感は抱かないものの、場がなんせ問題だ。
オフィスの一角のスペースでここまで堂々と異性に抱きつかれると周りの目が如何せん気になる。

そうやって辺りを見渡していると、毛布を抱えた敏腕プロデューサーがやってくる
河村拓哉
問、言。
東問
……なんですか
河村拓哉
はいこれ。寒いならこれ使って。
東言
え、僕らライちゃんで十分ですよ?
河村拓哉
……ライの気持ちも考えないと、ね?
助け舟を出してくれた河村にライは心の中で精一杯の拍手を送る。目でそれを訴えていると、河村も気がついたのかうんうんと頷いてくる。

一方2人はキョトンと見つめ合い、はっとした表情で毛布を受け取る。
東問
うわ、ごめん!
東言
ライちゃん寒かったよね……?
あなた
え、あ、違っ……
そうやってライはされるがまま、毛布に包まれ、再び双子サンドウィッチの具材と化す。

ライが再び河村を見ると、河村はお手上げだという表情を浮かべながら自分のデスクに戻っていく。
東問
ライちゃんあったかい?
東言
寒くない?
あなた
……寒くは無いけど。
元々、今日の暖房ちょっと暑いかもなと思っていたライにとって、毛布に包まれることは拷問に近かった。だが善意で向こうはやってきているので断りきれずにいた。
問&言
良かったぁ〜
あなた
……まったく、君らは私をなんやと、
問&言
僕らの妹〜
あなた
一応あなたたちの3つ上ですが?!
東問
なーに言ってんの
東言
僕らの可愛い可愛い最愛の妹……
東問
僕ら、おねーちゃんならいるからね
あなた
ちゃんと血の繋がったね?!
東言
だからライちゃんは妹枠しかないの
あなた
それは君らの中の話でしょ……
もはや若干抜け出すことを諦めつつ、はぁ……とライはため息をつき、少し体勢を変える
あなた
だいたい、付き合ってもない異性とオフィスでこんないちゃいちゃしてくるのどうなの?
問&言
え?
双子は顔を見合わせる。
東問
だって……ライちゃんそういうの気にしないんじゃないの?
あなた
……抱きしめられるとかは別にいいけども!場所がいかんでしょーが
東言
僕らがこんなに凍えているのに……?
あなた
知ったこっちゃないわ
問&言
ライちゃんひどーい〜
あなた
だいたい寒かったらQurioStore配給のカーディガンとかあるでしょーが!
問&言
こっちの方があったかい!!
東問
ライちゃんもこっちの方が暖かいでしょ!
東言
絶対こっちの方がいいって!
あなた
……もぉ〜!
ライは少し左右に揺れて双子から離れようと試みるが、がっちりホールドされているせいで効果はいまひとつだった
あなた
私はなんにもしてなくても寒くないんだって〜
東問
嘘だ!
東言
今日こんな寒いのに!
あなた
だいたいあなたたちもうちょっと太りなさいよ!そしたら脂肪が着いて冷え性なのも少し良くなるんじゃないの!
問&言
え〜
あなた
166cmもあるのに体重46kgしかないのは痩せすぎだって!
東問
え、じゃあ〜毎日ライちゃんの家行って太れるようにご飯作ってもらお!
あなた
はぁ?!
東言
僕も〜!
あなた
ちょっと、いい加減に……
東言
ライちゃん、唐揚げ食べたーい
東問
チキン南蛮も
東言
ライちゃん料理上手でしょ?
東問
楽しみー!
元々代謝が良いライは、少し厚めの布団に包まれ、当初の予想通り若干のぼせており、頭がぼーっとし始める。
あなた
……はぁ。
東問
あ、もちろんお礼にお菓子作る!
東言
僕も手伝う!
東問
んじゃ決定だ!
須貝駿貴
ちょっとそこ、いい加減にせんな
3人が顔を上げると、そこには少し機嫌が悪そうなナイスガイが腕を組んで仁王立ちしていた
須貝駿貴
ライが困ってるだろーが
東問
そんなことないよねぇ?
須貝駿貴
……問。
東問
……すいません。
須貝駿貴
謝るのは俺じゃなかろうが
東問
……ライちゃんごめん。
東言
……ごめん。
須貝駿貴
……まったく、わかったんならライを解放してやんな?ライこの後撮影やから。
問&言
はい……
すると先程までのが嘘みたいに問と言の腕が解け、ライは無事に脱出する。
須貝駿貴
ライのぼせかけてて顔真っ赤やんか!
問&言
ごめんなさい……
須貝駿貴
……ライ、外出てちょっと涼んできな。少しは良くなるやろ
あなた
……ありがとうございます
須貝駿貴
あんたたち2人はこっち来なさい。
問&言
……はい。
撮影後、デスクに戻ったライが鶴崎から聞いた話によると、双子は須貝にむしろ2人が可哀想になるぐらいこっぴどく叱られたらしく、2人ともしょんぼりした顔で仕事に戻ったと言う。
あなた
へぇ……鶴崎さん見てたんです?
鶴崎修功
あぁ、うん。通りかかったから聞こえちゃって。
あなた
ふぅん
鶴崎修功
……でさ、ライ?
あなた
なんです?
鶴崎修功
なんか、その、山本さんに何かされたの?
あなた
へ?
鶴崎修功
いや、これも聞こえちゃったんだけどさ、須貝さんがしかってる時に「山本に嫉妬したからってそんなことしていいわけないだろ!」って言っててさ
そう言われ、ライは2週間ほど前のあの事件を思い出す。そう、あのストーカーの騒ぎだ。その時の山本の行動についてそういえば双子と乾とご飯に行った際に話したような気がする。
あなた
え、問と言嫉妬してたんだ!かわいい〜
鶴崎修功
え、やっぱなんか心当たりがあるの?
あなた
えぇ?!だとしたらめっちゃかわいい
鶴崎修功
……それ、教えて貰っても?
あなた
んー、後で教えます
鶴崎修功
え、ちょっ、気になるから今教えてよ
そうやって無事に1日が終わっていくのであった。

プリ小説オーディオドラマ