第13話

13日目
15
2024/12/27 08:27 更新
谷岡 蓮
谷岡 蓮
西園寺 あおい
西園寺、?
その場にいた全員があおいの方を向いた。
あおいは俯いておりその顔から一筋の涙がこぼれ落ちた。
朝日奈 美純
朝日奈 美純
西園寺、、、?え、どう言うこと、
私はもう考えることすらできなかった。
どうして、なんで、なんでそんなこと隠していたの、?

あおい、、、

谷岡 蓮
谷岡 蓮
決めるのはお前だ。あおい
俺は強制もしないしみんなもそうだ。
蓮は追い打ちをかけるようにあおいにそう言う。

あおいはその言葉を聞いた後目から溢れ出る涙を拭きながら校舎の中に走っていってしまった。

先生を殺す?そんなことできない、
でも私たちがそんなこと決められる立場じゃない、
だけどこのまま西園寺の元に返すわけにも行かない、

もうどうしたらいいの、
柳岡 悠介
柳岡 悠介
とりま皆んな今日は寝ようぜ、
いつもおちゃらけてる悠介が真面目な顔でそういうと皆んな続々と校舎に入っていった。

先生は「もう少しここにいます、」と言って何か考えてるような顔を浮かべていた。
その顔はどこか悲しさで溢れているように見えた、

あの日から3日後、いきなりだが2週間学校を休校にします。と先生が言ったことにより旧校舎の私たちのみ休みとなった。

         ーーー美純家ーーー


美純父
美純父
美純ー千秋ー出かけるぞ
お父さんの声が聞こえた。
今日は皆んなで行きたいところがあると言われ着替えの用意を始めた。
もう寒い季節となり厚手のコートを羽織って車に乗り込んだ。
花菱 千秋
花菱 千秋
湊さん今日の行きたいところってどこにいくんですか?
千秋がそう聴くとお父さんはフフっと鼻で笑いながら弾むような声で「内緒〜」っと言った。
ある家の前で車が停車する。
その家には見覚えがあって即座に誰の家かわかった。
朝日奈 美純
朝日奈 美純
え、ここあおいの家だよね、?行きたかった場所ってここ?
美純母
美純母
違うわよ。あおいちゃんも連れて行きたくて誘ってたのよ。
お母さんがそう言うと同時にあおいが家から出て来た。
表情はあの日よりか少しは明るかったがお世辞にも元気そうには見えなかった。
お父さんが手招きをするとあおいは足早に車の方へと駆け寄って来た。
そして車に乗り込み再び目的地までのドライブが始まった。

車の中には沈黙が流れる、
あの日以来あおいと話してないし、なによりなんて声をかければ良いのかもわからない、

そんなことを思っているとお父さんが口を開いた。
美純父
美純父
あおい美純のことは好きか?
あんまりにも突拍子もないことだったので私の頭は混乱した。
横に座る千秋も同じようではてなを浮かべたような顔をしていた。
斎川 あおい
斎川 あおい
大好きだよ
美純父
美純父
千秋のこともか?
斎川 あおい
斎川 あおい
うん大好き
美純父
美純父
じゃあアンドロイド先生のことは?
一緒にして場が凍りついた。
バレてる?どうして?
先生のことを知っているのはわたし達だけのはず、
どうしてお父さんが、
斎川 あおい
斎川 あおい
すきだよ
なんの躊躇いも疑問も持たないような素振りであおいがそう答えるとお父さんはニコッと笑いながら
美純父
美純父
分かった。あおい、美純、千秋。お前達はみんなと一緒に先生を助けなさい。
美純父
美純父
だから、あおいのお父さんのことは俺達に全部任せてくれ。
そう言うとお母さんはゆっくりと頷いた。
あおいは何かの糸が途切れたかのように自然に涙が目から溢れた。
そして何度も何度も「ありがとう」と言いながら泣いて涙が枯れるまで私の腕の中で泣き続けていた、


次の日、私たちは皆んなを家に集めることにした。
あおいもいつも通り元気いっぱいに戻っていてみんなが集まると今まで黙っていたことや先生を殺そうとしたことなどについて謝罪した。
柳岡 悠介
柳岡 悠介
俺らがあおいの立場だったとしてもきっと同じことをしてたと思う。だからそんなに謝らなくていいし気に病まなくていいんだぜ、
悠介の言葉に皆んな頷く。
皆んな同じ気持ちだ、
あおいを責める人など誰もいない。
あおいは目から溢れ出そうになる涙を必死に抑えて話を進めた。
斎川 あおい
斎川 あおい
皆んな私の考えを聞いてほしい。先生は、先生は今終わりの見えない暗闇の中にいる、
斎川 あおい
斎川 あおい
もしも先生をこのまま防衛省に返したとしても蓮の言ってた通り殺されるか戦場に戻されるだけだと思う、
有村 華
有村 華
先生をどうすれば助けられるのかな,
皆んなうかない表情をしている。
私も例外ではないのかもしれない、
明るい表情を崩さないでいようと思っていたのに気づくと口角が下がり暗い表情をしていた。
斎川 あおい
斎川 あおい
先生を助ける方法、私も皆んなも沢山考えたと思う。だけど私にはひとつしか最適解が見つからなかった。多分みんなも同じ答えでしょう、
あおいの表情は真剣でだがどこかで寂しさや孤独を隠しているような表情だった。

続きを聞きたくない、

聞いてしまったら私も愛する人を失なければいけない、
斎川 あおい
斎川 あおい
先生を殺そう。この世界から解放してあげよう。
あおいの言葉を聞いた瞬間私の胸がズキっと痛んだ。
だけど分かってる、
それは私の身勝手で私のエゴだって、
皆んな口々に賛成するなかたった1人私だけは素直に賛成できなかった、、、

続く

プリ小説オーディオドラマ