あなたが死んだ
それから僕らは色のない世界を
なんとなく生きていた
もちろん活動は続けている
でもあなたがいた頃より活動は活発じゃない
今日はみんなわかってる
あなたが亡くなってから4年がたつ日
さとみくんのその一言だけで
僕らはどこに行くのかも、お互いがどんな気持ちなのかもすべてわかる
5分もせず
ぞろぞろと無言のまま6人並んでオフィスを出た
なーくんの運転で1時間
あなたが綺麗だと言った真っ白な゛すずらん゛を胸に僕らは彼女のお墓へ向かった
お墓につき慣れた手つきでそれぞれの役割を果たし
あなたに向かって手を合わせる
家族がいないあなたのお墓は少し寂しくも見える
それでも、
去年と同じ
こんな平和な会話を交わし
少しして帰る
なーくんがそれぞれの家に送ってくれて
そしてまたなんでもない明日が来る
今年もそうなるはずだったのに
少し背の高い草の中を歩いていくと
急にパッと視界がひらけて
一面には
そこには、
真っ白なすずらんに囲まれて
こっちを向いて少し困ったような
でも僕らが大好きだった
満面の笑みを向けている
一人の少女がいた
❥❥❥❥❥❥❥ Final













編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!