jy side
朝、教室に入った瞬間にクラスメイトの視線が俺に向く
俺なにか注目されるようなことしたっけ?と疑問に思ってると、
一体誰が流したんだよ、こんなこと
あいつに見惚れてたら、目が合って……
それだけ、それだけのことなのに
思い出しただけで、顔が火照っていくのが自分でもわかる
話してるうちに授業開始5分前の予鈴が鳴って、席についてカバンを降ろす
これは“好き”ってことなのか
正直、自分でもよくわからなかった
でも、“好き”以外の表現を探してもどこかしっくりこなくて
“好き”って言う表現が、一番腑に落ちる
なんとなく続きを聞きたくなくて、イヤホンをつける
こんなこと思うんだから、やっぱり好きなんだろうか
きっと……不快だろうな、俺なんかに好かれてると思ったら
ごめん、好きになっちゃって












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!