第45話

第43話 豹変
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2024/11/24 11:03 更新
あなたside

夢を見た。紫耀くんとの夢。
私の記憶にはないけど、きっと今までの思い出の夢。

けど、目覚めた時には、何も思い出せなかった。
(なまえ)
あなた
ん……。
ゆっくり目を開ける。
今は何月だろう。
(なまえ)
あなた
……。
ガラガラ
橋本環奈
…あなた?
(なまえ)
あなた
…環……奈。
橋本環奈
…あなた!?分かる?
今、先生呼ぶから!
こうして環奈がナースコールで先生を呼んでくれて、
私は完全に目覚めることになった。
お医者さん
俺もびっくりだよ…。
まさか目覚めたなんて。
先生が来て詳細を話される。
病室のカレンダーを見ると、12月13日。

私が眠ってから、3ヶ月が経過していた。
お医者さん
脳の検査も問題ない。
心臓は変わらずだけど、不整脈戻れないから、奇跡だね。
(なまえ)
あなた
……本当ですか?
お医者さん
うん、少ないケースの中、
よく頑張ったね。
(なまえ)
あなた
…ありがとうございます。
橋本環奈
本当にありがとうございます。
それからお母さんが来て話をしたり、
環奈と近状報告を話した。
(なまえ)
あなた
紫耀くんはどうしてるの?
橋本環奈
あぁ…私、最近あいつと上手くいってなくてさ。
橋本環奈
勇太くんに聞いた方がいいかも。
(なまえ)
あなた
……そっか。
何があったかは分からない。
でも私が目覚めた時、涙の跡があったような気がした。
橋本環奈
…私、帰るね。
とにかくお大事に。
(なまえ)
あなた
うん、ありがとう。
それから1週間、私は退院した。
けど、それまでの間、
紫耀くんがお見舞いに来ることはなかった。
12月20日

冬休み前で私は学校に行く。
教室に入ると、環奈と神宮寺くんがいる。

紫耀くんはお昼まで来ることはなかった。
橋本環奈
なんか大丈夫なんかね。
あなたが目覚めたっていうのに。
神宮寺勇太
……だからじゃない?
紫耀の中で、何か引っかかるんだよ。
橋本環奈
……日記上の恋人のこと?
神宮寺勇太
…記憶障がいが治った以上、
言い訳も嘘もつけないからね。
橋本環奈
……どうすんだろ。
あの2人。
神宮寺勇太
俺らは観察係だね。
橋本環奈
…だね。
(なまえ)
あなた
ねぇ紫耀くん。
少しいいかな?
平野紫耀
……なんの用?
(なまえ)
あなた
……屋上に来てください。
平野紫耀
……。




屋上
平野紫耀
…何?
(なまえ)
あなた
…久しぶりだね。
目覚められて良かった。
平野紫耀
……そっか。
(なまえ)
あなた
…どうしてお見舞い来てくれなかったの?
平野紫耀
……行く意味あるかなって。
(なまえ)
あなた
………え?
平野紫耀
……俺もう疲れたよ。
平野紫耀
…‪”‬あなたの名字‪‬さん‪”‬。
















































”‬──別れよう。‪”‬
(なまえ)
あなた
………は?
平野紫耀
…もう全部言うね。
元々俺らは恋人じゃなかったんだ。
(なまえ)
あなた
…どういうこと?
平野紫耀
記憶障がいを利用して、
日記上の恋人を演じてただけなんだ。
(なまえ)
あなた
……日記上の恋人?
平野紫耀
だから俺に対して、
恋愛感情なんてないまま付き合ったんだ。
平野紫耀
俺も君もそれでいいってことだったけど、ごめん、俺もう無理だよ。
(なまえ)
あなた
……紫耀くん。
平野紫耀
だから別れて。
日記から消しても覚えてるんだよね。
平野紫耀
こんなこと言って悪いけど、
記憶障がい治ってから、接しずらくなった。
平野紫耀
嘘つけないし、俺の記憶もなくそうとしても無くならなくなったし。
平野紫耀
都合よく別れられればよかったのに。
治っちゃったなら、付き合う意味ないし。
(なまえ)
あなた
……最低。
平野紫耀
だから別れて。
俺のことも、忘れてくれていいから。
そう言って紫耀くんは屋上を去っていった。
私は涙を流した。

忘れられるわけない。
思い出は少ないけど、これから作っていきたい。

そんな私の願いは叶うことなく、
青空の中に消えていった。

𝐍𝐞𝐱𝐭➸

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