あなたside
夢を見た。紫耀くんとの夢。
私の記憶にはないけど、きっと今までの思い出の夢。
けど、目覚めた時には、何も思い出せなかった。
ゆっくり目を開ける。
今は何月だろう。
ガラガラ
こうして環奈がナースコールで先生を呼んでくれて、
私は完全に目覚めることになった。
先生が来て詳細を話される。
病室のカレンダーを見ると、12月13日。
私が眠ってから、3ヶ月が経過していた。
それからお母さんが来て話をしたり、
環奈と近状報告を話した。
何があったかは分からない。
でも私が目覚めた時、涙の跡があったような気がした。
それから1週間、私は退院した。
けど、それまでの間、
紫耀くんがお見舞いに来ることはなかった。
12月20日
冬休み前で私は学校に行く。
教室に入ると、環奈と神宮寺くんがいる。
紫耀くんはお昼まで来ることはなかった。
屋上
”──別れよう。”
そう言って紫耀くんは屋上を去っていった。
私は涙を流した。
忘れられるわけない。
思い出は少ないけど、これから作っていきたい。
そんな私の願いは叶うことなく、
青空の中に消えていった。
𝐍𝐞𝐱𝐭➸












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。