第52話

第50話 卒業式
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2024/12/06 14:00 更新
環奈side

卒業式。
私たちは今日、卒業する。

私の隣には、いるはずだった親友の席。
私は目を伏しながら、なんとなくで耳を傾ける。
教師
卒業生、起立。
そうして卒業式は始まった。


名前が呼ばれ、卒業証書を受け取る。
教師
神宮寺勇太。
神宮寺勇太
はい。
勇太くん…支えてくれて嬉しかったな。
幸せがなにか、わかったよ。ありがとう。
教師
平野紫耀。
平野紫耀
…はい。
平野……ごめん。
私が何かしていれば、違ったかもしれないのに。

あなたと過ごした時間、楽しかった?
何もしてあげられなくて、ごめんね。
教師
橋本環奈。
橋本環奈
……はい。
私はうつろうつろに立ち上がり、
ステージへ向かう。

卒業証書を受け取り、ステージ上で席を見渡す。
私はその瞬間、涙が溢れ、隠すように礼をした。
神宮寺勇太
……。
平野紫耀
……。
私は溢れそうな涙を必死に抑えて、
卒業式を終えた。

私の高校生活は華やかで、儚いものだった。
女子高生
女子高生
てか、環奈号泣だったよね〜?
女子高生
女子高生
卒業で泣いちゃった〜?
やっぱり可愛いね〜!
橋本環奈
…あはは。
卒業式が終わり、最後のHR。
私は自分の席に座り、1つ息をする。

これが終わったら、あなたの所へ行く。
何も、変わらないかもしれないけど。

すると、平野が私の所に来て。
平野紫耀
…病院行くんでしょ?
俺も行くよ。
橋本環奈
あんた、大学受験受かって準備あるんでしょ?
橋本環奈
私はもう準備終わったけど、
準備はした方がいい。
橋本環奈
それに…また同じ光景だと思うから。
平野紫耀
…そうだよね。わかった。
ジンはなんもないから一緒に行きな。
橋本環奈
……うん。
こうして最後の高校生活も終わり、
私は勇太くんと一緒に病院へ向かった。
橋本環奈
……あなた。
今日ね、卒業式だったよ。
橋本環奈
みんな泣いてた。笑
私も泣いたよ。感動じゃないけど。
神宮寺勇太
…環奈ちゃん。
話していくうちに、どんどん視界が滲む。
この数ヶ月間、どれくらい泣いただろう。

もう、覚えていない。
橋本環奈
私ね、看護師になろうと思うの。
あなたのおかげで見つかったよ。夢。
橋本環奈
夢を持ったのは、結構前でさ。
合格出来るまで言わなかったの。
神宮寺勇太
…俺は、高校卒業したら、
大手企業に就職する。
神宮寺勇太
営業してみたくてさ、
だから応援してね。
そう、私たちは伝わることの無い言葉を投げる。
あなたは、それをキャッチしてくれない。
橋本環奈
…平野はね、大学行くってさ。
何やるのかはまだ聞いてない。
橋本環奈
聞けないが本音かな。
あいつの将来は、予測出来ないからさ。
神宮寺勇太
……俺ら、もう社会人になるよ。
出遅れないでよ…笑
橋本環奈
…あなたもさ、一緒に進もう?
だからさ……いい加減起きてよ。
私はそう呟いて、あなたの手を握ったその時。

ピクッ
橋本環奈
…え。
神宮寺勇太
…どうかした?
橋本環奈
今…指動いた。
神宮寺勇太
え、あなたの名字さん?
橋本環奈
あなた!!
起きて!お願い!
私たちは必死に呼びかける。
すると、手の力が強くなり。
(なまえ)
あなた
……環…奈。
神宮…寺くん……。
橋本環奈
あなた……。
神宮寺勇太
起きた……。
起きた!
(なまえ)
あなた
……うっ。
橋本環奈
…あなた?
どうしたの?ねぇ、あなた!!
神宮寺勇太
ナースコール!!
目を開けて、弱く微笑んだ。
でもこの直後、心臓に手を当て、苦しんだ。
ガラガラ
お医者さん
あなたちゃん?
お名前わかる?どこが痛い?
(なまえ)
あなた
心臓が……。
橋本環奈
あなた……!
神宮寺勇太
あなたの名字さん…。
私たちは緊張のある瞬間に、
ただ、立ちすくむことしか出来なかった。

𝐍𝐞𝐱𝐭➸



‪”‬後‪”‬2話かもしれません……笑

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