もしかして皆ハッピーエンド好き?
wtnb side
幼馴染の前で、一言だけを口にした。
彼は一瞬神妙な顔になるけれど、何かを察して、口を開くことは無かった。
………とある、出会いの季節のこと。
俺は、何時ものカフェに入ったんだけど……
キャラメルの様に甘い声が、その場を支配していた。
俺はその声を覚えている。聞いたことがあって、聞いたことが無い音。目の前に居るのは、とある「猫」に似た男。
儚げな雰囲気を纏う彼は、俺のほうを向いて笑う。その笑顔を見るだけで、俺は心が苦しくなる。…………彼奴とは別人なのにな。
『良い名前だね』
それは前に、彼奴が俺に放った言葉。
我儘言ってごめん、マスター。でも、今日ばかりは許してほしい。
甘い恋が、始まりそうなんだよ。
………は?
俺は間抜けな声が出そうになるのを抑える。
家?初対面の男の?
意外な言葉に、俺は戸惑うばかり。
ごくりと一口。普段と違って甘いのも丁度良い。
俺の家は、あの時から時が止まったように、変わった所は無かった。汚くなった訳でも無いし、綺麗になった訳でも無かった。
目の前の男から出てきたその言葉に、俺は困惑した様子を隠せなかった。
儚げに語る君は、俺の胸を締め付けた。苦しい、苦しい、苦しい。
ここで、「喜んで」と言っても良いのだろうか。また、お前と幸せになっても、良いのか?
様々な意見が頭を飛び交う中、俺は一つの答えしか見えていなかった。
わっっあ駄作!!!!!!私が想像してるより駄作だった!!!ごめんなさい!!!
まぁハッピーエンドにはもっていけたんじゃないかな、と思っております。
この後はそうですね……読者様の想像にお任せいたします













編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。