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第3話

2 .
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2025/02/26 15:41 更新

  ゆっくりと顔をあげると  ,  あるものが目に留まる

  それは   ,   赤い目に特徴的な三つ巴の模様  …  

  うちは一族の血継限界である  「  写輪眼  」  だった

  小さい頃に父から少し聞いたことがあったが  ,  
まさか実物を見ることになるとは …

  月の微かな明かりに照らされながらも深淵のように
深い色をした眼に , 私は目が離すことが出来なかった

  彼は上から見下した状態で目を少し細めながら

___
  …  おい  ,  そんな顔で固まってどうした  

  それに対して何も言えずまだ固まっている
私を数秒見てから , 短くせせら笑う

___
  まさか写輪眼を見るのは初めてか  

  そう少し嘲笑うような表情で私の腕を引っ張り  ,  
体ごと顔を寄せられる

  それに私は離れようとしたが  ,  
相手の力の方が強く , 掴まれた腕はびくともしなかった

  さらに間近で見る写輪眼は  ,  
その眼に吸い込まれる錯覚に陥るほどだった

  その圧倒的な力に  ,  私は恐怖と同時に  ,  
不思議な魅力を感じていた

  だが  ,  先程より強く腕を捕まれ  ,  眼からその痛みに注意が向く

  そして痛みに顔を歪める私を見た彼は  ,  
目を少し細めながら顔を離す

___
  まあ  ,  そんなことはどうでもいい  

___
  答えろ  ,  本当の目的は何か  

  彼の畏怖いふさせる力と強圧的な声を聞いて  ,  
私は勝てないと理解した

  何をしても私はこの人からは逃げれないと  ,  そう悟った

  どの道死ぬのは確定している

  それならいっそ  ,  このまま自害してしまおうか  

  ここから早く父と母の元へ  …  

  私はできるだけ勘づかれないように
固定されていない片腕を自身の首に近付ける

  だが  ,  その動きを不審に思ったうちは一族の者に
手首を捕まれ止められる


  そのまま小手を取られてしまい  ,  
非常時用の手の甲に隠していた短刀が露わになる

あなた
  …  どうして  

  私はできるだけ自然にしたつもりだったが  ,  
あっさりとバレてしまい , 思わずそう呟いた

___
  変な動きをすると思ったら  …  
自害しようとしていたとは

  彼は目を細め  ,  あなた の行動にわずかな驚きと
興味を持ったようだった

___
  ただのガキだと思ったが  ,  
意外と度胸はあるのだな

  私の両腕を固定したまま  ,  ふっと鼻で笑いそう言い放つ

  自害することも何も出来ない自分に絶望した私はただ俯くだけ

___
  さて  …  そろそろ話してもらおうか  

  顔を背けたまま何も発しない私に  ,  
呆れたようにため息を吐いた彼は腕を掴む力を強める

___
  …  どうしてもと言うなら腕から順番に  
折っていっても良いが …

  段々と強まる力に伴って顔を歪ませる私を見て  ,  
少し愉しんでいるように眉を上げながら目を細めて見下している

___
  どうせ死ぬのだったら楽に逝きたいだろう  

  誘導する声  ,  腕の軋む音  ,  自分の呻き声  ,  
全て夜の闇の中へと消えていく

  誰も助けてなんてくれはしない

  お母さん  ,  お父さん  ,  ごめんなさい  

  約束を守れなくて  ,  自分の利のために動く  ,  駄目な子で

あなた
  本当の理由は  ,  戦乱が  …  

  痛みで震える声を振り絞る

  一瞬手首を掴む力が弱まったが  ,  
痛みと精神的な苦しさでそんなこと気にする余裕もなかった

___
  …  草隠れの里がか  

  そう発した彼の声は  ,  
先程までのような冷たく威圧感のある声ではなく
何処と無く , 悲憤ひふんがこもっているような声だった

  本当の理由を話した私は  ,  もうどうでも良かった
自分も , 里も , 一族も

あなた
  …  もう母も父も居ない  ,  
一族の生き残りは私だけ

  今まで溜め込んでいた感情を吐き出すかのように
あなた
  …  お母さんに  ,  あなただけはと言われて  …  
ここまで来たけど …

  悲しみ  ,  悔しさ  ,  怒り  …  様々な感情が混ざり
ぐちゃぐちゃになった感情は名前さえも付けれないが
私の目からは涙が溢れていた

あなた
  もう  ,  終わり  

  いま死ねば辛い過去を背負わなくていいと思うと
少し嬉しさも感じれる

  そんな風に話す私を  ,  彼は私のぐちゃぐちゃになった
感情の様に複雑な表情をして ,
私に何も言わずただ見つめていた

  私にはそれが少しおかしく感じて眉を下げて笑う





あなた
  はやく  ,  私を殺さないの ?  

  私はこう笑っているのに  ,  
どうしてあなたはそんなに悔しそうな顔をするの

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