何でこんな時に限ってお腹が鳴るんや … !
そう俺が恥ずかしがっていると 、
俺の標的の " 神崎 優 " が突然銃をしまって
俺の腕を掴み引っ張ってきた 。
それは自分を殺そうとしている
殺し屋相手に笑顔で言うことなのか 。
俺はそう思いながらも腕を振り払おうとするが
こいつの力が思ったよりも強くて
振り払おうにも振り払えない 。
… というか 、現在進行形で
無理やり強引に連れていかれている 。
何やねんこいつむかつく!!()
俺のこと強引に連れてくし変なこと言うし …
はい 、あの後無事こいつに無理やり
料理屋に連れてかれました 。
しかもめちゃお洒落やん!
俺に似合わへんわこんなとこ!!(
俺が黙っていると 、こいつ … 神崎は 、
子犬のようにしょげた目で俺を見つめてきた 。
いつもなら誰かがこんな表情をしても
何とも思わないはずやのに
つい 、そんなことを口走ってしまった 。
こいつに優しくしたとしても 、
結局殺すことには変わりないのに 。
すると 、神崎は笑顔になって俺を見上げる 。
" ごめんね 、どういう系が好きなのか
先に聞いとけばよかった 。 "
そう優しく笑顔で言ってくる神崎に 、
俺は隠れて自身の胸をぎゅっと掴んだ 。
___ 何で 。
何で 、胸が痛い?
「 俺はどんな手を使ってでもお前を殺す 」
そう言おうとした時だった 。
神崎はそう言い俺の目を見つめる 。
俺は 、こいつの顔写真を見た時から
こいつの目が嫌いだった 。
全てを見透かすように綺麗で幻想的で 、
でも少し … 闇に染まっている目 。
どうせなら 、綺麗なままならよかったのに 。
俺がそんなことを思ってると 、
神崎は予想すらしていなかったことを言った 。
俺の口からつい 、変な声が出てしまう 。
殺してもいいって … どういうことや 。
こいつは死にたいってことなんか … ?
そんな複雑な俺の心境も知らずに 、
神崎は笑顔を浮かべながら話し続ける 。
俺は席を立ってしまうほどに驚いた 。
そのせいで周りの奴らに
変な目で見られたのは言うまでもない 。
ね?と笑顔で言う彼を見ると 、
どうやら嘘は吐いていないようだ 。
… いっそ 、嘘だったらよかったのに 。
そう俺は思いながら 、彼の話を聞いた 。
… 本当に 、
こいつが何を考えているのか分からない 。
ていうか 、逆恨みで殺されそうって …
こいつ普段何して過ごしてるんや … (
まぁ 、さっきのこいつの行動を考えると 、
こいつを殺すことはかなり難しいだろう 。
俺は依頼のためだと思って 、答えた 。
どういうことか分からず 、
俺が聞き返そうとした瞬間 ___
そう言って神崎は席を立つ 。
神崎がいつの間にか頼んでいたスイーツは 、
綺麗さっぱり無くなっていた 。
そう言い終わる前に 、神崎は店を出ていった 。
俺の目の前にあるのは 、
料理分のお金と 、連絡先が書かれた紙だけ 。
あいつがなぜ俺の名前を知っていた __ ?
そんな疑問で頭が埋め尽くされる 。
神崎はどうやら 、
クロノアさんの標的と繋がっているらしい 。
俺は早速 、クロノアさんにメールを送った 。
神崎 出会い編 / Fin ໒꒱· ゚













編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!