リアナは、屋敷に教材用部屋?をもらったらしい。
リアナに教材のテーブルクロスをもってこいと言われたのでそこに今いる。
がっさごっそ♪とぅるるるる♪がっさごっそ♪
あったー!これだな?
…ん?
…なんだこれ?
なんか分厚くて使い込まれている本?がある。
なんじゃこりゃ。
…魔がさしたかーもね☆
開いてみよー!
⊹ ࣪˖ ┈┈ ˖ ࣪⊹ ┈┈⊹ ࣪˖ ┈┈˖ ࣪⊹
◯月✕✕日△の日
今日はあなたに食事のマナーを教えた。
あのクソガキ、無駄にものができる。
せっかくボンボンのお嬢様の家庭教師になって、イキってるやつをめちゃくちゃに叱ってやろうと思ってたのに…。
⊹ ࣪˖ ┈┈ ˖ ࣪⊹ ┈┈⊹ ࣪˖ ┈┈˖ ࣪⊹
…やっべ。
見ちゃいけないやつだったっぽい。
…クソガキって…私のことカナ??
…これ、ヤバくね???
バタンと勢い良く本を閉じる。
『…どうなるか、わかってますよねぇ?』
アイツ、コワイ。
リアナ、コワイ。
コワイ、コワイ、コワイ、
コワイィィィィィ:(´◦ω◦`):プルプル
なんあれ!?
怖すぎん!?!?
ぶりっ子の本気、コワスギルぅ…(((´・ω・`;))))
うぅ…
その日から、授業の時間は地獄に変わった。
バシンッ
バシンッ、バシンッ
私の体は、人に見えないところがあざだらけになった。
リアナは、本性を現したらとても怖い。
お父様に私が報告したとしても、リアナはなんとかお父様を言いくるめて、私に対する態度が酷くなるだけだろう。
もし、魔法を使えば、勢い余ってリアナを殺してしまうかもしれない。
私が手加減したら、またリアナは私に対する態度を酷くするだけ。
この状況で私ができることと言えば、私が痛くないように、自分の防御力を上げることくらいだ。
思いつくのは、結界…とかかな?
防御力の高い水を薄く肌に張っておけばいけるかな?
うん、やってみよー!
うーんと、詠唱、かぁー。
てきとーにいこー!
空中にいつもどおりの水球が出現し、私の体に吸い込まれた様に見えた。
うーん…何が変わったんだろう…。
少し肌が潤った気がする…?
大丈夫かなぁ?
バシンッ
衝撃は来るけど、痛くない!
やったぁーーー!!!
バシンッ、バシンッ
あ、痛そうなフリしなきゃ。
名演技じゃね!?
痛くなくなったとはいえ、ずっとこのままなのもあれだから、会議を開こうと思います!
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!