第47話

４４話(最終回)

213

2020/12/31 10:03

仁藤 ○○　(あなた)

……………//

モトキ

大丈夫？w

仁藤 ○○　(あなた)

大丈夫じゃない…

１時間目の体育の授業で私とシルク君のことがＡ組、Ｂ組の人たちほぼ全員に知られ(いや、もはや全員？)

今日１日中色んな人から見られ質問され…忙しい１日だった

学年全体に伝わるのもそう遅くはないだろうな…

仁藤 ○○　(あなた)

疲れた…〈伏せる〉

ンダホ

お疲れw

仁藤 ○○　(あなた)

ありがとう…w
これしばらく続くのかな

ンダホ

質問されたりとか？

仁藤 ○○　(あなた)

そう

モトキ

断言はできないけど、そんなかからないと思うよ？

ンダホ

まず質問されたら軽く流せば良いんだよw

仁藤 ○○　(あなた)

うん…そうするw

モトキ

嫌だった？シルクに公表されてw

仁藤 ○○　(あなた)

嫌っていうか…その、公表したことによって注目がすごかったじゃない？
私もともと目立つのが苦手だから焦ったし恥ずかしかったの方が強いかなw

ンダホ

体育のときの一時的なざわめきすごかったよねw

仁藤 ○○　(あなた)

ほんと…w
今日１日でンダホ君とモトキ君だけでなくクラスの人に知られるとはね…w

モトキ

まぁまぁw
シルクなりに考えがあったんじゃない？◯◯取られたくないとかw

仁藤 ○○　(あなた)

そうなのかな

仁藤 ○○　(あなた)

…私もね、不安がないわけではないんだよ？シルク君人気あるし

ンダホ

取られたらー、みたいな心配？w

仁藤 ○○　(あなた)

いや、まぁ…その、そんな感じ

シルクロード

へ～
そんなこと思ってくれてたんだ

仁藤 ○○　(あなた)

へっ？！
ｶﾞﾊﾞｯ〈起きる〉


起きて振り向くといなかったはずのシルク君がいて

前を向くとさっきまでいたはずのモトキ君とンダホ君がいなかった

仁藤 ○○　(あなた)

えっ、あれっ？シルク君！？

仁藤 ○○　(あなた)

あれ、モトキ君、ンダホ君！？

ンダホ

じゃー下で待ってるな～w

モトキ

また後でw

仁藤 ○○　(あなた)

へっ、え、ちょ💦

ガラガラ…



颯爽といなくなるモトキ君とンダホ君





…シルク君と２人になってしまった

仁藤 ○○　(あなた)

(え、というかどうしよう…今聞かれてたよね？取られたらやだな的なの全部聞かれちゃったよね？)

シルクロード

◯◯、

仁藤 ○○　(あなた)

ひゃ、ひゃいっ

シルクロード

ひゃいってww

シルクロード

前、座って良い？

仁藤 ○○　(あなた)

ど、どうぞ

シルクロード

ｶﾞﾀ、
今日なんかごめんな？色んな人に知られちゃったりして

仁藤 ○○　(あなた)

ううん、大丈夫
慣れてなかっただけだし…w

シルクロード

俺もあんな場面経験したことないぞ？w

仁藤 ○○　(あなた)

それもそうか、w

シルクロード

まぁ、あんなことした理由としてはモトキが言ってたのも一理あるんだけどさ、

仁藤 ○○　(あなた)

？

シルクロード

◯◯を取られたくないってやつ
あれほんとのことだからさ

仁藤 ○○　(あなた)

も、もう
そういうことすぐ言う…

シルクロード

ww
真紀とかから聞いてない？結構前から◯◯のこと好きだったの

仁藤 ○○　(あなた)

うーん、ちらっと聞いたような…

シルクロード

最初に知り合ったきっかけって◯◯のストラップ拾ったときじゃん？

仁藤 ○○　(あなた)

懐かしいねw

シルクロード

言ってなかったけどさ、実はその前から◯◯のこと知ってて

仁藤 ○○　(あなた)

えっ！そうだったの？

シルクロード

この学校入る前は今降りてる駅の１つ前で降りてなかった？

仁藤 ○○　(あなた)

うん、そう

シルクロード

俺よく一緒の車両いてさ、前からかわいいなーって思ってて
電車でおばあさんとか妊婦さんにすすんで席譲るし、良い子だなって

シルクロード

でも電車で話しかけられないしどうしようってずっと考えてたw

仁藤 ○○　(あなた)

そうだったんだ…

シルクロード

あっ、ストーカーしてたわけじゃないからな！？
そこは勘違いしないでよ？

仁藤 ○○　(あなた)

大丈夫だよw
そんなこと思ってないからw

シルクロード

なら良かったw

仁藤 ○○　(あなた)

そっかぁ、私が知らないうちにそんなことが…

シルクロード

まさか◯◯と同じ学校になるなんてなw

仁藤 ○○　(あなた)

マサ君に紹介されたときはびっくりしたよw

シルクロード

俺もw

仁藤 ○○　(あなた)

まぁ、あの、こんな私ですが…よろしくお願いします

シルクロード

こちらこそw

○○、シルク

……www

シルクロード

なんだ俺らw

仁藤 ○○　(あなた)

ねww

シルクロード

下降りよっかw

仁藤 ○○　(あなた)

そうだねw

シルクロード

あ、次の土曜日空いてる？

仁藤 ○○　(あなた)

？うん

シルクロード

どっか行こ

仁藤 ○○　(あなた)

へっ、

シルクロード

行きたいとこあったら言ってね

仁藤 ○○　(あなた)

あ、は、はい

シルクロード

じゃ、下行こっか

仁藤 ○○　(あなた)

う、うんっ

仁藤 ○○　(あなた)

(えっ、これって…属に言う…で、デート…なの、？)

シルクロード

◯◯？行くよ

仁藤 ○○　(あなた)

あ、今行く！💦




























[昇降口]

緒河真紀(おがわまき)

あっ来た来た
◯◯～！

仁藤 ○○　(あなた)

あっ真紀ちゃん！

シルクロード

わりぃな皆、待たせちまって

モトキ

全然良いよw

ンダホ

俺らが置いていったしなw

モトキ

なw

緒河真紀(おがわまき)

全員揃ったし帰ろ！

シルクロード

そうだなw




〈下校〉

マサイ

◯◯と何話してきたの？

シルクロード

今日の体育の授業のとき皆にばらす感じになってごめんって話してたw

マサイ

なるほどなw

マサイ

あのざわめきすごかったなー確かに

シルクロード

◯◯にわりぃことしちまったわ、w

マサイ

でも◯◯優しいから許してくれたんじゃない？

シルクロード

むしろ怒ってもなかったよw

マサイ

優しさに甘えすぎんなよ？w

シルクロード

大丈夫だよw

マサイ

てかさ、◯◯少し変わったと思わない？

シルクロード

あ、それ思った

シルクロード

なんて言うか、明るくなった？

マサイ

そうそう

マサイ

あとなんか素直？になった感じ

シルクロード

長年一緒にいるマサイが言うんなら変わったんだろうな

仁藤 ○○　(あなた)

なんの話？

マサイ

◯◯が少し変わったと思ってさ

シルクロード

良い意味でねw

仁藤 ○○　(あなた)

？？

マサイ

なんか明るくなったのと少し素直になった気がしてさw

仁藤 ○○　(あなた)

んーそうなのかな

仁藤 ○○　(あなた)

…でも強いて言うなら、考え方がちょっと変わった…かな？

マサイ

そうなん？

仁藤 ○○　(あなた)

真紀ちゃんとケンカしたとき、ものすごい自分のしたことに後悔してたの。なんであんなことしたんだろうって
結局私のしちゃったことで真紀ちゃんとすごくすれ違っちゃって…w

仁藤 ○○　(あなた)

なんか横断歩道っていうか、交差点みたいだよねってシルク君と話してたんだよ

マサイ

なんか深いこと話してんなw

シルクロード

www

仁藤 ○○　(あなた)

でね、その時シルク君が「過去の出来事に後悔することはあるから、ちょっとやり直せることはできるけど完全には戻ってやり直せないから、進むしかない」って言ってくれて

仁藤 ○○　(あなた)

その時すごい自分のなかでその言葉がスって降りてきたの

マサイ

スってw

仁藤 ○○　(あなた)

スってw

仁藤 ○○　(あなた)

だからまだまだこの先後悔することはあり得るから、それでも止まらないで色んな道を見つけて進んでいこうって
そう思えるようになったの

仁藤 ○○　(あなた)

色んなことに鉢合わせたりするだろうしすれ違うこともあり得るから…w

シルクロード

そうそう

シルクロード

なんかあっても少し戻ってよく考えて色んな道行けば良いんだよ
絶対自分に合った良い道通れるから

仁藤 ○○　(あなた)

うんw

マサイ

そっか
じゃあ今の◯◯がいるのはシルクのおかげだなw

仁藤 ○○　(あなた)

ほんとw
シルク君ありがとう

シルクロード

別に大したことしてねぇよw

マサイ

ま、シルクなら◯◯任せられるかなw

シルクロード

今まで認めてなかったのかよw

マサイ

様子見？w

シルクロード

おいww

緒河真紀(おがわまき)

ねーどっか寄ってかない？
甘いもの食べたくなっちゃった

ンダホ

お、行こ行こ！

モトキ

良いねw

緒河真紀(おがわまき)

マサイ達はー？

マサイ

全然良いよw

仁藤 ○○　(あなた)

私もw

シルクロード

よし行くか！w

緒河真紀(おがわまき)

やったぁ～w







自分の弱い考え方が今まで好きじゃなかったけど

そんなに前向きになれなかったし、マサ君と真紀ちゃんを見るのが少し辛かったけど
今はすごく心から笑えてる気がする


皆といれて楽しいし、出会えて本当に良かった…！






　　　　　　　　　　　　　　　　　　　―Fin―

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皆さんこんにちは
作者のアルです！

『交差点』ようやく最終回を迎えることができました
いや長かった…しかもめっちゃ時間かかった…！

１年以上連載していましたが皆さん最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました
♥・⭐️をつけてくれた通知がくるたんびにめっちゃ嬉しかったです

この作品に関しまして、なにかありましたらコメントしてくれたらまたそれも嬉しいです…！


2020年もありがとうございました！別作品の短編集もまだ続いていますので(宣伝)また来年もよろしくお願いします🙇‍♀️
皆さんよいお年を～！🎍



(あ、ちなみに…
お話自体は終わったのですが、番外編もいくつか出す予定です！)