ピピピ
明るい日差しと共に目覚まし時計が私を起こす
目を擦りながらリビングに行く
私はお母さんと二人暮し
あ、でもお父さんがいない訳じゃなくて、海外を飛び回ってるってだけ!
急いで玄関を開けると…
私はジェニに手を引っ張られながら学校まで走った
今日も新入生は午前中で終わり
私達は一緒に帰った
そして、昨日と同じように曲がり角で別れた
静かな道を1人で歩いていると…
昨日帽子を落とした人がまた自転車に乗って向こうからやって来る
今日は違う帽子かぶってる 笑
私は思い切ってその人に話しかけた
私がそう言うとその人はキキーッという音を立てて止まってくれた
安心した私は少し緊張しながら話し始めた
その人は少しの間何も言わなかった
私は人違いだったのかと思い焦った
しばらくしてその人が口を開いた
しかし、その人はカタコトな日本語を話していた
私がそう言うとその人は黙ってしまった
あ、あれ?まずい事言った?
分からない?
あっ!この人外国人か!
私はゆっくりと話し始めた
私が話すとその人は分かったと頷いてくれた
私達は家へと向かった
家の前に着くと
私は急いで帽子を取りに行った
バタバタ ガチャ
その人が帰った後
話しちゃったよ~
カタコトだけど声もカッコよかった~!
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!