「「いただきます」」
久しぶりの北斗との晩御飯はとてもおいしかった。
北斗「おいしい、やっぱあなたの生姜焼きは格別だね」
『ふふっ、ほんとに?うれしい』
北斗はいつもおいしそうに食ベてくれるから、作り甲斐もある。
北斗「ん?どうしたの?」
『なんか、懐かしいなぁって』
北斗「何~、やっぱ樹じゃなくて俺がよくなった?」
『どうでしょう?(笑)』
北斗「えっ?どっちよ」
『ごちそうさまでした~かたづけよぉっと』
北斗「ねえ、ちょっとどうなのって(笑)」
『さぁね~』
北斗「ねえって」
ガタンっ
『え』
北斗「危ないっ」
ガシャン
しまったはずのお皿が滑り落ちてきた。
北斗は私のことをかばってくれた。
『北斗?大丈夫?』
北斗「大丈夫だよ、あなたは?」
『私じゃなくて北斗が、』
北斗「っ、」
『ほくと?』
北斗「ずっと、、、」
『え?』
北斗「ずっと俺のことだけ考えてくれたらいいのに、」
『北斗、』
北斗「あなたの頭の中が俺でいっぱいになればいいのに、、」
『北斗、ごめ、、』
北斗「なんで俺じゃ、ダメだったの?俺の何が悪かったの?」
『北斗は何も悪くないっ、ただ私はずっと前から樹が好きで、これまでも一回も樹のこと忘れたことなくて、樹のことが誰よりも好きなの、だから、ごめん。』
北斗「、、分かってる、、、ねえ、あなた?」
『ん?』
北斗「今日は、今日だけは俺のあなたでいて。」
そういうと、北斗は私にキスをした。
私は拒まなかった。












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!