なんで名前を知っているのかも怖いし
普通にいてもらっちゃ困る
強引に外に出した
急に生意気になったな…
ピシャ ドアを強く閉める
ガラッ
目立つのは嫌だからドアを開けて怒鳴ったが
こいつは怒鳴った瞬間ニヤリと苛立つ顔をした
俺の腕の下をくぐり家の中に入った
…見た目は7才くらいのちっちゃいやつ
白のワンピースにピンクの花の髪飾り…
しっかり喋れる…めっちゃ喋る…7才じゃないか…
物騒な言葉も発する、あと生意気
あと…
頭がおかしくなった
俺よ、何言ってんだよ たかが小6の生意気な少女に
頭冷やせ
でももう何もかもどーでもよくなった
めんどくさい近所の人もこの子供も
なんなんだよ
考えるのが疲れるそれなら
そのまま流されよう それで何か冷めたら
追い出せばいい
なんでも曖昧な返事しかしない
でももうイラつかない
考えることはやめたのだ
ニコッと音がした
いくら考えたくなくてもツッコミたくなる
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。