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第14話

僕の世界が色づいた日 桃、水
348
2024/04/03 05:28 更新






 



・ 思いつき
・ながい


では行ってらっしゃい!

 



























H
(…つまんない)
 









何をしても、つまらない。

楽しさを感じられない。元々感情というものがよく分からない体だからか、今では罪悪感とか言うものが何なのかも分からなかった。
















…ほとけ、命ってね?とても大切で尊い物なのよ?


H
…そうなんだ。


殺したりしちゃダメなんだ。実験は、動画とか…ほら、ネットでも見れるだろ?



H
…でも、実際に自分でしてみないと、分からない。
H
自分の手で確かめないと






僕には命の尊さがよく分からない

ただの黒い物体。

でも殺して見たいと思うんだ。悪意があるわけじゃない。向こうが生きてるのも知ってる。ただの興味。






H
(もう動物や虫を殺すのはあきちゃった。まだ殺した事の無いものも沢山あるけれど。)










僕はそのうちいじめにあった。

誰に話しかけても無視されて。「人殺し」「変な人」などと言われ、僕に近づく人は誰もいなかった。






あんたのせいよ、っ!!!!!










母と父の喧嘩が始まってから、僕はもう何もかもどうでも良くなり始めた。

命がどうのこうの言う割には息子が嫌いなもんだ。







H
(僕は所詮邪魔者。そのうちこっそり死んじゃおう。人体実験もしたかったしちょうどいいや。)











ある日のこと。

無駄な学校に通い続けていた僕。

家にいるのが辛くて今日はいつもより早く家を抜け出しが登校した。









H
(どうせ今日も無視されるだけだよね。1人くらい殺そうかな)







別にどうでもいい人しかいないし

誰でもいい
















???
……これ、稲荷くんの?






H
…!
 



 


 






???
あ、急にごめんね………俺…………
 





















N
内藤、です…!

















そう言って僕に話しかけてくれた君は











 









H
…も、桃色……………
 









色がついていて綺麗だった。



























N
あ、…髪のこと?俺ピンク髪だもんね笑
N
これすごい目立つんだよな。やめるか…黒とかに染める……うーん
 




H
…い、いや。
N
…っ?
 



H
いや…やだ。




N
…!え?ww









あれ?僕今なんでこんなこと……

まぁいいか。この人も僕のこと知らないだけですぐ離れてくんだろうし、







N
しょーがない。ぴんくのままにしよ~









そんなこと言って僕に変顔をして笑ってきた。

こんな人初めて。変わってる。






H
ピンク?桃色でしょ
N
…一緒だ一緒!!!!!






段々周りからの視線を感じ始めた。

いつもならここで睨み返すけど、今はどうでもいい。

目の前の君が綺麗だから。見つめていたいから。




H
…これ、ありがとう。
N
いーえ!てゆーか、俺初対面でこんなに話したの初めてだー…
H
(僕はそもそも人と話すのが久しぶりだよ…)
N
俺こんなんだからさ、友達ほとんどいなくて笑










こんなんだから?…まぁたしかに。僕に話しかけるとか変わってる。

でも友達の人数は合ってないな。







H
僕なんてほら、ぼっちだし。君よりも…というかそもそも友達がいないから。
H
それに僕は命の尊さが分からない



N
…気づいてないだけで、きっと分かってるよ。
H
…?
N
てか俺らもう今日から友達!
H
え?
N
ん?笑







こんないい人が友達少ないなんて

やっぱりこの世界は嫌いだ。理不尽。いい人ばかり損をして嫌な目にあうんだ。

僕は違うけど






H
……ねえ、内藤くん?だっけ。
N
うん、なーに?
H
僕なんかとなんで話してくれるの?
N
えっ?
H
明らかに浮いてるじゃん、僕
H
友達いないし一人で感じ悪いだろうし…愛想悪いし無視されてるし…………
普通近づかないよ




N
……落し物は持ち主に返さなきゃだし
N
俺は稲荷くんと…話してみたかったからかな?
それに友達だし!ニコ









…なにそれ。




H
変なの。内藤くん変わってるね
N
え、よく言われる
H
N
んふふww
H
でも、君はとてもいい人
N
…!
H
僕なんかの近くにいない方がいいよ。



N
やだ



H
え、
N
ふふwね、はやく移動教室いこ?
H
あ、うん…







やっぱり君は綺麗だ


……この世界でいっちばん、綺麗だ。












H
…内藤くん。
N
…んぇ……
H
そこ僕の席だよね?あれ?
N
…あ!おはよう!!!
H
…あれ?今日は落書きが無い。どーしたんだろ
N
 






いつもなら机に悪口、花瓶…

上履きだって隠されてるし教科書やノートはビリビリ。

今日は何もされていなかった。




N
…今日は俺の番みたい。笑







内藤くんの表情を見た感じ、彼もいじめにあっていた…いや今もいじめにあっていると分かった

僕らは交互に嫌がらせを受けているらしい。




H
…なるほど。僕らいじめられっ子なんだ
N
…あははwそーだね
 





君の笑顔がいつも、何故かハッキリしていなかった理由が分かった



………気でいた。





N
…ちょっと、俺行くね
H
…わかった
 



 







なんとなく気になって後をつけてみると

君は屋上に向かった







H
(…そりゃいじめは辛いよね)







僕は気にしたことなかったけど

きっと辛いものだ。内藤くんがいじめられないように僕が代わりにならないと。




H
……っ!
 






心の無い僕がそんなことをぼんやり考えていると

彼は屋上で座り込んで泣いていた。

…声をかけるべきなんだろうけど、僕は君から目を離せなかった。あまりにも綺麗だったから。









H
…内藤くん
 


N
…っ?稲荷くん?


H
気になって追っかけてきた
N
…そっか
H
ちょっとはなそうよ
N
俺でよければ…
 







昨日はあんなにニコニコしていた君は比べ物にもならないくらい弱気になっていて

今にも崩壊しそうな、脆い物になっているようだった。






H
…そういえば僕、この間上履き泥だらけにされてさ
N
うん…え、酷い
H
その上履き履いたフリして、上履き泥だらけにしてきた奴の顔面目掛けて投げ飛ばしたんだよね
N
え、なにしてんの!?!?
H
ははwwクリティカルヒットしたよ。
N
真顔で言わないで…ww
H
いい音した。もっと尖ったものだったら顔面崩壊しただろうなぁ
N
リアル顔面崩壊怖……
H
アイツらなんて顔面崩壊した方がいいよ
所詮カス
N
…稲荷くんって大人しそうなのに…意外とそういう所あるよね
H
親によく言われるよ
N
えww…あ、俺は好きだよ?
N
そゆとこ
H
……







好き…


好き?好きってなんだろう




H
好きって…どういうこと?
N
へっ?
H
興味がある的なこと?好意…?
N
そっ、そそんな別にLoveの方とかじゃっ///
H
N
純粋無垢…










…やっぱりだめだ、よく分からない

僕にはそういう気持ち?が理解できない






H
…僕、自分が嫌われてる理由分かってて。
H
それは僕がいわゆる"サイコパス"ってやつだからなんだけど。





N
サイコパス…?





H
そ、悪意があって殺したりしたい訳じゃない…でも殺したいとか思っちゃうの僕
H
サイコパスとは違うと思っていたけど、やっぱり他人から見たらそれでしかないんだろうね。人に優しくできないし全員どうでもいいと思っちゃう
H
単純な興味なんだ。悪意0。
N
…なるほどね、
H
やっぱり僕ってサイコパス?
N
サイコパス……なのかなぁ…わかんない。でも…





 





N
優しいよ、稲荷くんは。俺と一緒に居てくれたり…今だってわざわざ傍に居てくれる
 







H
…傍に居るだけじゃん






N
…それが、…俺にとってどれだけ嬉しいか、…君には分からないかもね
N
それでも俺は嬉しいの
H
…!










N
ありがとう…( 笑








H
…っ……





君は…綺麗だ。

それでいてとっても変。でもそんな君のことが僕は……

















N
…ここから落ちたら死ねるの、?
 










あくる日、君がそう呟いているのを見た










H
…あ、いた内藤くん
N
N
おはよう、ほとけっち。








さっきまでの悲しい笑顔とは違い、いつもの優しい笑顔に変わった。

…無理、してるのかな







H
ねぇ内藤くん
N
…?へっ!?














…辛い時は抱きしめてあげると

少しは楽になる…だっけ?……覚えてないけど

これでいいんだよね?






N
…っ……
H
内藤くん無理しないで
N
お、俺無理してなんか…
H
…僕にはわかる
N
………
H
こんな僕でごめんね
N
…!?な、んでほとけっちが……ポロッ








それから暫く抱きしめたまま時が過ぎた

内藤くんが落ち着くまで、ずっと抱きしめた。






N
…ほとけっちって、ほんとにサイコパス?
H
多分
N
嘘だよ、ほとけっちはサイコパスじゃない。
N
周りがそう言うからだよ
H
でも僕は…
N
ほとけっちはとってもいい人
N
…俺、ほとけっちと出会えてよかった。幸せ…だよ?
H
え?わかれ?これ
N
…!ははは、そーじゃない、よ
H
N
…………うん、よし。
H





妙にスッキリした笑顔でこちらを見る君

何があったのか




N
俺……ほんとはね
 





























N
今すぐにでも死にたいんだ













 








H












…死にたい?


僕がいつも思うのは殺したい。じゃあ死にたいって…?





N
……なんて、ごめん。忘れて
H
いいよそんなこと
H
………僕、死にたいって気持ちはわかんない。いつも殺したい気持ちでいっぱいの中で生きてるから
H
でも…苦しいんだろうなっていうのは分かる
こんな事僕は言える立場に無いけどね
N
………俺、もうどうしたらいいか分かんなくてさ
N
もう何もかもめちゃくちゃ。まぁ所謂逃げだよね。死んだってそれで全部解決にはならないだろうし





今まで桃色だった内藤くんから段々黒いものが見え始めた。

これはきっと毒。

内藤くんが今まで抱えて来て蓄積してしまった毒達。相当な数だ



N
ごめん、俺……ほとけっちに助けられてばっかだったね
N
自分さえも救えないのに、ほとけっちの事少しでも救えたらなーっとか思ってたんだ、ww
H
そんなことないよ
H
僕は君に救われたんだ。僕こそ君のことを救えてない
H
僕はどうしたら君を救えるの……?






一度息を飲んで、内藤くんは落ち着いてから僕にこんなことを言った



 





N
殺して、俺の事











続きは…出るかも…しれない…です…
お久しぶりです😊

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