なんの迷いもない、いや一抹の不安が射し込んだ其の目で。
おそ松くんが返答しようとするなりチョロ松くんが彼の肩を押して、倒した。
その困惑しきった声を無視して服を剥ぎ取っていく。
わたし、どうしよう…見ちゃダメな気もする。だってこれは二人の問題だ。
その去り際目を見張った。チョロ松くん、泣いてる。
衣服の擦れる人工的な音をおそ松くんは拒否した。
グイッと何か言いたげなチョロ松くんをおしのけ私に視線を向けた。そして私の手を引いて、
***
2人とも押し黙って歩く
なんとなく引っ張ってきたけど、これ後どーするよ。あーすっげー気まずい。
もうすぐ着く、という所で**が俺の服の裾を掴んだ。絞った声は
……っやばい。**のその顔無理それ反則。
ねえ知ってた?俺そんな事言われて離してあげるような優男じゃ、ないんだよなぁ。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!