第7話

#2.5
36
2026/03/01 03:26 更新
夜の静まり返った高専。五条に呼び出された蓮は、人気のない渡り廊下でその言葉を聞いた
俺は宿儺の子孫だということを
黒崎 蓮
黒崎 蓮
知ってて言わなかったの?
蓮の声は、夜の冷気に溶けるほど静かだった。だが、握りしめた拳からは血が溢れ、床に赤い点描を描いている。
五条 悟
蓮が蓮であることに変わりはないし
五条 悟
僕はそんなこと気にしないからね
雲間から覗いた月光が、五条の白銀の髪を神々しいほどに照らし出している。その輝きは、蓮の足元に広がる闇をよりいっそう濃く浮き彫りにした。
黒崎 蓮
黒崎 蓮
悟が気にする気にしないじゃなくて、
俺が気にするんだよ
黒崎 蓮
黒崎 蓮
あーー…ようやく謎が解けた
乾いた笑いが、夜の冷気に吸い込まれていく。
黒崎 蓮
黒崎 蓮
俺が除け者にされるのはさ、

視界が滲む。怒っているのか、悲しいのか、それともただ呆れているのか。自分でも分からない感情が混ざり合い、言葉だけが熱を持ってこぼれ落ちた
黒崎 蓮
黒崎 蓮
宿儺の血が強いんだろ
俺の言葉に悟は返事をしない。ただ、静かに蓮との距離を詰める。
その無機質な六眼に映る蓮の拳は、固く握りしめられ、血が滴っている。悟は蓮の手首を優しく、だが拒絶を許さない力で掴む。
悟ががゆっくりと蓮の指を一本ずつ解いていく間、二人の間に流れるのは、互いの体温と、血の鉄の臭いだけ。

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