今日は待ちに待ったVTuberデビューの日。
早くに起き、準備を始める朝。
まだこの時はなにが起きるかも知らないまま、るんるんで準備をしていた。
誰もいない部屋にその言葉だけが響く。
そう思いながら歩いているといつの間にか事務所についてしまっていた。
勇気を出して事務所に入り、広すぎて唖然としていた。
名前を呼ばれ、声のした方を向くとそこにはらら(双子の妹)がいた。
大きく手を振って走ってくるのが見える。
ムギユ
ららは先に着いてスタッフさんから会議室の場所を聞いていたらしく他愛もない話をしながら連れて行ってくれた。
ららが急にそんなことを言うものだから驚いた。
普段そんなこと気にもしなかったのに…
声が喉の奥でつっかえて上手く言葉に出来なかった。
1番会いたくて、でも1番会いたくなくて、生まれて初めて深く愛した人。
久しぶりに呼んだその名前に少し懐かしさを感じる。
曲がり角の先から誰かの会話が聞こえて、その声の1つに聞き覚えがある気がした。















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。