-----Your Side-----
目が覚めると、何故か病院にいて。
見たことの無いおじさんとアンパンを
食べている人が私の顔を覗き込んできた。
私が黙っていると、目の前の人は驚いて。
遅れて入ってきた医者に話しかけた。
その後聞いたのは、
とある事件で攘夷志士に刺されて。
倒れたって事と。私が江戸に居るってこと。
その後、泣きそうな顔の人が入ってきて。
友達だって言われた。
思い出せそうで思い出せなくて。
モヤモヤする。
数日後。
退院して。私は屯所に戻った。
という事で、私はしばらく休みを貰った。
じっとしてられないから、
道場で稽古しようと思ったけど。
近藤さんと直に止められて。
私は、外に出た。
道を歩いていると、道を歩いていると。
風を切る音が聞こえて、上から人が落ちてきた。
その人は傘をさしていて。
私のことを知っているようだった。
けど、私には全くわからない。
そう言って、傘を振り回してきた。
よく分からないけど。
船にひかれて。私は、2人について行った。
そんな話をしながら私達は晋助さんの船に向かった。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!