第40話

⛴嵐の前
4,099
2022/03/22 14:22
-----Your Side-----
目が覚めると、何故か病院にいて。
見たことの無いおじさんとアンパンを
食べている人が私の顔を覗き込んできた。
あなた、良かった。
ザキ、みんなに報告だ。
分かりました。
いやー。よかった。心配したんだぞ。
俺のことわかるか?
あなた

.........普通に分かりません。

またまたー、冗談を言える
ほど元気になったんだな。
あなた

.......。

私が黙っていると、目の前の人は驚いて。
遅れて入ってきた医者に話しかけた。
その後聞いたのは、
とある事件で攘夷志士に刺されて。
倒れたって事と。私が江戸に居るってこと。
その後、泣きそうな顔の人が入ってきて。
友達だって言われた。
思い出せそうで思い出せなくて。
モヤモヤする。

数日後。
退院して。私は屯所に戻った。
直弘
直弘
あなた。もう体は大丈夫?
あなた

うん。ご心配おかけしました。

勲
まるで、他人行儀だな。まぁ、
ゆっくり思い出していけばいいさ。
十四郎
十四郎
そうだな。しばらくの間は仕事の事
は忘れて好きなように過ごしてくれ。
という事で、私はしばらく休みを貰った。
じっとしてられないから、
道場で稽古しようと思ったけど。
近藤さんと直に止められて。

私は、外に出た。
道を歩いていると、道を歩いていると。
風を切る音が聞こえて、上から人が落ちてきた。
やっぱり、あなただ。
また会えたネ。今度は逃がさないよ。
その人は傘をさしていて。
私のことを知っているようだった。
けど、私には全くわからない。
あなた

........えっと。誰ですか?

とぼけたって無駄だよ。
僕はあなたと戦いたくて
ウズウズしてるんだ。
そう言って、傘を振り回してきた。
あなた

危ない。本当に誰ですか?

神威。やめろ。
噂は本当みてぇだな。
晋助.....。噂って?
記憶喪失したって噂があってな。
まぁ、ただの噂だと思っていたが。
そうなんだ。だったら仲
間に引入れるチャンスだね。
確かにそうだな。
あなた。今日は仕事じゃねぇのか?
あなた

え、うん。

じゃ、俺の船で遊ばねぇか?
いつもみたいに。
あなた

船....暇だし。行く。

よく分からないけど。
船にひかれて。私は、2人について行った。
あなた

そう言えば、名前聞いてもいい?

神威
神威
僕は神威。こっちは晋助だよ。
あなた

神威って、もしかして夜兎族?

神威
神威
うん、よく知ってるね。
あなた

力が人間離れしてたから、
かなって思っただけ。そう言えば、
私と2人ってどこで知り合ったの?

神威
神威
街で絡まらてる所を
助けてくれたんだよ。
晋助
晋助
俺も同じようなもんだ。
あなた

そうなんだ。
私暴れん坊だね。

そんな話をしながら私達は晋助さんの船に向かった。

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