第19話

一章 一話 いつも通り、じゃない朝
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2026/01/25 03:00 更新




ちぐさside








































つめたい。



それが、いちばん最初に分かったこと。







音はあるのに、意味がない。


遠くで誰かが喋っている気がするのに、言葉として届かない。






まぶしい。






白い。




















温かい。














---、!

~~~?!











ちぐちゃん、ッ!!
ちぐ!!













誰かに呼ばれた気がした。
















どこか、聞いたことのある声。










tg
...ん゙.....?....



ぼんやりした視界に鮮やかな色が映る







黄色。

黒。

白。

緑。

赤。

ピンク。

















だれ、だっけ。






















ただ唯一思ったのは。

























この人たちは俺の大切だということだ___


























あっきぃside







〜学校〜






あの事件から2年の月日が経った。



今はみんなで仲良く中学生生活を送っている。




今日は始業式。


いよいよ3年生になるのだ。


ak
いや〜クラスどうなってるかなぁ〜
mz
あっきぃと一緒はやだな〜
mz
授業中うるせぇから((
ak
おぉい!!
ak
別にうるさくねぇよ!!!
pr
その声がもううるさいんよw
at
俺は別にどこでもいいなぁ
kty
僕まぜちと一緒がいい!
mz
お前なんでだよ
ak
けちゃおさぁん、俺達とは一緒のクラスになりたくないってこと?🥺
kty
いや違う違うww
kty
ちーがーうーよー!!
pr
あっきぃの顔きも
ak
ぷーのすけぇ????




新学期だからか、久しぶりに6人・・で登校してるからか、いつも以上に騒がしい。




at
ちぐは?誰と一緒がいい?
tg
あ、えっと、みんなと一緒がいいです...?
mz
なんで疑問形なんだよw
ak
あとまた敬語戻ってる!
tg
あっ、ごめんねあっきぃ
at
ちょっとづつ慣れていこうな
tg
うん!


あっとによしよしされて


「えへへ〜✨️✨️」とご満悦そうなちぐちゃん。


それだけ見れば元通りにも見える。


けど、時々戻っちゃう敬語とか、びくびくと怯えたような表情が見え隠れしていて心が痛い。



今でも「ごめんね」と思う。
































あのあと。



あっとは翌日には目を覚ました。


起きたと病院から知らせが入ったときは学校を早退して駆けつけたのだが、


病室に駆け込むと、なんともなかったかのようにいつものクールな顔で「どうした?」と逆に聞いてくるものだから拍子抜けした記憶がある。




けちゃおさんはお医者さんもびっくりの回復スピードですぐ退院した。


そりゃ治癒系個性だから治りも早いんだろうけど


自力で立てないぐらいだったのに、翌日ケロッとして学校に遅刻してきたときは本気でビビった()







そしてちぐちゃんは、事件から半年後にやっと目を覚ました。


いや、寝坊しすぎぃ!!なーんてねw





ちぐちゃんの目覚めを待つ間、ずっと怖かった。


もし、死んでしまったら俺のせいだから。




だからやっと目を覚ましたとき、涙が止まらなかった。


ちぐちゃんはほとんどの記憶を失っていた。


もちろん、AMPTAK✕COLORSとして過ごした前世の記憶も。


話しかけた時、ものすごく警戒されたなぁ....w





目を覚ましたばかりのちぐちゃんは、俺たちを見るたびにびくっと肩を揺らして、知らない人を見るみたいな目をしていた。


tg
『だれ、ですか』


最初に言われた言葉がこれ。

分かってた。覚悟もしてた。

でも、やっぱりきつかった。

ak
『俺はあっきぃだよ』
tg
『...あっきぃ、さん』



そう呼ばれたとき、胸がぎゅっと締め付けられた。




まぁ、元々懐っこい、コミュ力お化けだったのもあったせいかすぐみんなの警戒は解いてくれた。


けどやっぱり元通りにはならなくて。


ちぐちゃんとのコミュニケーションはNPCみたいな、「はい」「いいえ」みたいな簡単なやり取りから始まった。


タメ語で話せるようになったのもつい最近。















ちぐちゃんはちぐちゃんのペースで戻ってほしいけど


やっぱり早く戻って欲しいなぁ......



mz
あっきぃー?クラス表見に行かねぇの?
ak
....へ??
mz
みんな見に行ったけど
ak
あ、え、嘘ぉ?!



事件のことを思い出しているうちに学校についてたっぽい。



mz
ったく...ぼけっとすんなよ
ak
ふぁーい


クラス表の前は、人だかりでごった返していた。


人の隙間から背伸びしてクラス表へ目を通す。




pr
みつかったかー?
at
1組にはないな
ak
んーとねぇ.....



如何せんうちの中学校は生徒数が多いものだから見つけるのも大変だ。




1組から順に目を通していくと





tg
あ、あった...!!
kty
え、ちぐ何組だった?
tg
3組!
pr
あ、まって俺も3組やん
mz
てか全員同じクラスじゃね...w
ak
え?マジで?w
at
ほんとだ、俺とあっきぃも3組w
pr
てことはけちゃまぜも3組?
mz
そうだっつってんだろぉ!!!
ak
キレすぎキレすぎwww
kty
わーいまぜちと一緒だ!!
mz
うげぇ.....ちょっと俺だけ10組にいってくるわ((
kty
ねぇww10組とかないからww




ガヤガヤと騒がしく喋りながら教室に向かって歩く。


席順は自由らしかったから6人で固まって座ることにした。


tg
......
ak
...ちぐちゃんここ座りな?
tg
!...うん!


戸惑った表情で入口で立ち尽くしてたちぐちゃんに手招きして隣に座らせる。



周りの人にびくびくと怯えていたちぐちゃんは明らかホッとした様子で席についた。


pr
ちぐーだいじょぶかー?
kty
きつかったら保健室行こうね?
tg
...うん、二人ともありがとう


前に座ってたぷーのすけとけちちがそう声をかけると、


ちぐちゃんは一瞬きょとんとしてからふわっと嬉しそうに笑った。




でもその笑顔はガラス細工のように触ったら壊れそうで。


前みたいに無邪気に笑っているはずなのに。




――早く、戻ってほしい。


――でも、無理はさせたくない。




そんな想いがぐるぐると脳内を駆ける。




先生
よーし、じゃあホームルーム始めるぞー



担任の声に、教室が少しだけ静まる。



ちぐちゃんは、俺の隣で小さく背筋を伸ばした。







さっきまで怯えていた小さな背中が急に大きくなった気がした。













......俺も、頑張らないとな。







虚音亜喜良うろねあきら(あっきぃ)
3年生になった主人公(一応)。ちぐちゃんが起きたとき大泣きして病室がとってもうるさかった。以降、事件のことを引きずり続けている。「俺のせいで...」ってずっと自己嫌悪している。優しすぎるよあっきぃ
よくぷりっつに思い込みすぎと怒られてる。


虚音龍希うろねりゅうき(ぷりっつ)
優しすぎるあっきぃに手を焼く弟。それがあっきぃの良さでもあるけど考え込みすぎてぶっ倒れたときは流石にキレた。それ以来兄と弟の立場が逆転している。ぷり兄(弟)。


剛塚まぜ太ごうつかまぜた(まぜ太)
骨折ってた人。なんだかんだよくメンバーを見ている。あっとくんが起きた時真っ先にドア蹴破って病室に駆け込んだ。そして泣きながら説教した。もちろん修理費はあっとくんと割り勘させた。自業自得ですよね貴方((


石神篤人いしがみあつと(あっと)
外に出たあとオールマイトを見つけて安心して意識がさようならした人。起きたらすごいお怒りモードの相方にめちゃくちゃ説教された。蹴破ったドアの費用を負担させられたけど心配かけたからなーと納得してる。大人。相方とは違うね((


治川健也はるかわけんや(けちゃ)
お医者さんもびっくりの回復力で翌日の昼には退院したバケモン。ポンコツだけどフィジカルタイプ(?)なだけある。ちぐちゃんのことをめちゃくちゃ心配して毎晩泣いていた。目覚めたときも当然号泣した。けちゃちぐ尊((おい


氷叢千草ひむらちぐさ(ちぐさ)
やっと目を覚ました我らが末っ子リーダー。目覚めたときカラフルな頭がいっぱいあってびっくりした。と思ったら黄色頭あっきぃが耳が壊れそうな声量で泣き始めてドン引きした。前世の記憶と今世の記憶を少し失っている。「前世からの仲間だよ」と言われて頭???だったけど嘘にも見えなかったから、とりあえず知り合いからと仲良くなり始めて今。友達ちょい上ぐらいには仲良くなった。けどあっきぃと!&#$%以外はやっぱり怖い。




 

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