レミッサ・レロン
ずっと、ずっとずっとずっと
レミッサ・レロン
お母様の言う通りにしてきた
レミッサ・レロン
それが正しいと言い聞かされてきたから
レミッサ・レロン
お母様は私を愛してくれていると信じていた
レミッサ・レロン
でも……
レミッサ・レロン
どこかで、気づいていた
気づきたくなかった
レミッサ・レロン
お母様は私を愛してなどいない
レミッサ・レロン
お母様の愛するものはオレンジ族、ただそれだけ
レミッサ・レロン
人間を山ほど殺してきた
レミッサ・レロン
もう、何も思わない
レミッサ・レロン
お母様は同族を殺した時にのみ褒めてくれた
レミッサ・レロン
ならば、同族を駆逐してでもお母様の言うことを聞こうと、思っていた
レミッサ・レロン
ある日、昔よく遊んでいた女の子の家族を殺しに行った
レミッサ・レロン
女の子は愛らしく成長していて
なんだか胸が傷んだ気がした
レミッサ・レロン
女の子の母親は自分が死に瀕しているというのに娘を逃がす選択を取った
レミッサ・レロン
娘は大粒の涙を零しながら駆け出し、
女の子の母親は女の子を追いかけようとするお母様を全力で止めていた
レミッサ・レロン
あぁ、愛のある家庭はこんな感じなんだ
レミッサ・レロン
親は子を文字通り命をかけて守るんだ
レミッサ・レロン
私は……一度も守られたことなんてない
レミッサ・レロン
やはり、お母様は私に対する愛情などない
レミッサ・レロン
女の子を殺すように命じられた
レミッサ・レロン
私は追いかけた
レミッサ・レロン
すぐに追いつき、女の子の首元を抑え切り裂こうとした
レミッサ・レロン
女の子の絶望と復讐心と殺意に混じった瞳と目が合った
レミッサ・レロン
まだ、幼いはずの女の子がそんな目をすると思っていなかった
レミッサ・レロン
女の子を殺したくはなかった
レミッサ・レロン
仲良くしていたのは本当だし
女の子と遊ぶのは楽しかった
レミッサ・レロン
幸せな思い出だった
レミッサ・レロン
私は女の子を逃がした
レミッサ・レロン
女の子は困惑した表情を浮かべつつ
逃げた
レミッサ・レロン
上手く逃げ延びたことを願う
レミッサ・レロン
私は取り逃したことをお母様に伝えた
レミッサ・レロン
女の子の母親は私の言葉を聞いた途端に安心したような表情を見せ、動かなくなった
レミッサ・レロン
お母様は私に怒鳴り、家を出て死ぬように命じた
レミッサ・レロン
私は返事をして家から出た
レミッサ・レロン
もちろん死んでなどいない
レミッサ・レロン
お母様の目がつかぬところで生きぬくつもりだ
レミッサ・レロン
そんな時……とある少年を見かけた
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