ぷりっつside
俺はあれから、やっぱり勇気がでなくて
DMを送れていない。
出るのはため息ばかり。
あなたの活動名さんが心配なんや。
生活に支障がでるわけやない。
動画上で、いつもの俺やないってわけやない。
別に動画上で ”ぷりっつ” と言う
キャラを崩すことはせん。
でも、ほんとは心のどこかであなたの活動名さんを
気にしてる自分がおる。
不思議や。
俺や、ないみたい。
もやもやする。
このもやもやをなくすには、
ほんの少しの勇気が必要なんやないかな。
って俺は気づいてる。
でも、そのほんの少しの勇気が
俺にはないんや。
そんなとき、
俺のスマホが鳴った。
液晶画面をタップし覗いてみると
【 あなたの活動名の隠し部屋が
唐突に質問コーナーやる
を投稿しました 】
という通知が来ていた。
俺は知っとる。
「あなたの活動名の隠し部屋」
ていうのはあなたの活動名さんの隠し垢
登録者もそれほど多くはないし、
更新も気まぐれで
知ってる人も少ないやろう。
驚きが隠せず、思わず声が漏れた。
ライブ!!これは見るしかない
と言うまでもなく俺は手が先に動いた。
ライブはまだ始まったばかり、
画面を開くとあなたの活動名さんは挨拶をしてた。
隠し部屋でのあなたの活動名さんは
なんかゆるくて素なんかな…っていつも思う。
それにしても、あなたの活動名さん活動休止中なのに
サブ垢…っていうか隠し垢では活動するんや
俺も、質問してみようかな
うーん、するか
質問。
ほんまはこのライブのサムネを見た時から、
いや通知が来た時から、ずっと決めてた。
あなたの活動名さん、答えてくれますように。
そんな思いでチャットに、質問を書いて送った。
それからというものの、
あなたの活動名さんはたくさんの質問に答えていた。
そして俺の質問が読まれることはなかった。













編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。