成人後、僕は悪魔学校バビルスに勤めた
あの、バビルスで働きたい!と言っていたあなたはもういないけれど。それでも、会える可能性があるのはここしかなくて
半端無理やり任された初めての教育係、
警備教師なんてなかなかいないからどんな人だろうと、期待はしていた
思わず出そうになった言葉も飲み込んで、
自分が何を見ているのか分からなくなった
落ち着け、落ち着け、そう自分に言い聞かせて、
やっと、やっと叶ったんだ、前のように失敗はしない、
あなたの身分証明書を見ながら話していると、
少し曇った顔をしたあなたが目に入った
あぁ、変わっていない、昔から信用している人以外にはこの偽りの笑顔。
1番近くて見てきたからわかる、だがそれでも久々に見るあなたの笑顔は、とても美しくて
お互い偽りの顔を被って、
内面には恐ろしいものを潜めて、
忘れてしまったなら仕方ない、
今度は親友とならないように、
失敗しないように












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!