朝陽の昇る中で走っていた。
小気味の自分たちの良い音楽を聴きながら。
早朝の空気は澄んでいて、空は紫色をしていて、
走っているうちに次第にオレンジ色に変わって、
帰る頃にはそらいろになる。
途中で休みながら、でも着実に、自分のペースで。
公園に着くと、先に散歩に来ていたスンミニがいて、
いつもコーヒーをふたつ持っていて、
そう言って、ふたつのうちのひとつをくれた。
ありがと、と言って元来た道を走って帰る。
スンミニはいつも手を振って、それを見送ってくれた。
家に着く頃の青い空はとても綺麗で、清々しい。
スマホを取り出して、雲ひとつない空の写真を撮って、
「帰ったよ」とスンミニに真っ青な写真を送った。














編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。