〜放課後
なんだかんだ1日、まともに葛葉と会話しなかった。まぁ殆ど姫咲さんと一緒にいたし、良かったんじゃないかな。
この感じ、きっと帰りも一緒だろう。
叶は生徒会で遅くなるから先帰っててって言ってたし。姫咲さんもそれを知ってて話しかけたのかなぁ
姫咲さんにそう言われ、「先に帰れ」という圧を感じた。気のせいかもだけど。
葛葉が何か言いかけてたけど、ごめん。被せて無視しちゃった…
叶いないし、特別仲のいい友達がいるわけでもないから一人で帰るのか。
退院してから何気に初めてだよね、1人。
いつもは過保護な叶が一人にさせてくれないし、葛葉は文句言うけどついてきてくれるし…、
あれ?一人って、こんな寂しかったっけ…?
ダメだ…“寂しい”って思っちゃ駄目だ。
余計悲しくなるじゃんか。今までも病院で一人だったじゃん…なんで、、今更、泣けてッ、くるのかなぁ…
こんなことで泣くなんて、バカみたいじゃないか。幼稚園児じゃあるまいし。
泣き顔を見せないように、下を向いて早足で歩く。
家に帰って存分に泣けばいい…それまでは、ガマンしなきゃ、















編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!