青い長髪にグリーンの鋭い瞳をし、看守服を纏った女性看守は、一人の囚人を蹴りつけ、牢屋へ投獄した。
一方で、茶の短髪に、レッドの瞳をした青年の方は、いててと言いながらも、にこやかな笑顔を浮かべている。その爽やかな笑みにはまったくもって似合わないようなそのシマシマの囚人服は、彼を罪人だと主張していた。
囚人の方は檻を手で握ると、その笑顔を浮かべたまま、看守へと話しかける。
ペッと唾を吐かれてしまっては居心地が悪かったのか、囚人の方はヘラヘラと笑いながらも、冗談だってと誤解を解く。
その後、真面目な表示で、ひとりごとを呟いた。
看守は溜息を機嫌の悪そうに吐くと、ネクタイを直した。少しの礼儀は持つことが吉だと思っているのだろう。
見事に揚げ足をとられてしまった看守は、渋々という形で自己紹介をした。
囚人が手を伸ばすと、気持ち悪いとでも言うかのように、さっとリシャは手を引っ込めた。
囚人はそんなリシャの様子にも下がらずに、にこやかな笑顔のままぐちぐちと文句を落とす。
なかなかに馴れ馴れしい囚人の様子に痺れをきらしたのか、リシャはイライラした様子でそちらから話しかける。
リシャはどこからか古びた小汚いメモ帳を取り出すと、スラスラとメモをとった。
すると、まるでテンプレートを読み上げるかのように、抑揚の無い声で、淡々と刑をオームへ告げる。
そして、檻越しに、リシャへ手を伸ばした。
取り敢えず、プロローグなるものを書いてみました。小説難しい……
ちなみに、『GEM』は『OMEGA』からいくつか文字をなくしたアナグラムらしいです











編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。