第5話

Prolog✓新入り
45
2026/02/20 10:00 更新
看守
さぁ、入れ。1162
青い長髪にグリーンの鋭い瞳をし、看守服を纏った女性看守は、一人の囚人を蹴りつけ、牢屋へ投獄した。
一方で、茶の短髪に、レッドの瞳をした青年の方は、いててと言いながらも、にこやかな笑顔を浮かべている。その爽やかな笑みにはまったくもって似合わないようなそのシマシマの囚人服は、彼を罪人だと主張していた。

囚人の方は檻を手で握ると、その笑顔を浮かべたまま、看守へと話しかける。
囚人
いってぇなぁ~!俺、今発情期?だからさぁ、蹴られたら興奮しちゃうってぇ!
看守
…あぁ、そうなのか。だから嫌いなんだ。Ωは。何と穢らわしい……
ペッと唾を吐かれてしまっては居心地が悪かったのか、囚人の方はヘラヘラと笑いながらも、冗談だってと誤解を解く。

その後、真面目な表示で、ひとりごとを呟いた。
囚人
……結局は国王の犬か
看守
……何だと…?
囚人
いやいやぁ!気にしない気にしない!
…そうだ!君の名前の教えてよ
看守
…聞く前に、まずは自分から名乗るのが礼儀ではないのか?
囚人
じゃ、逆に聞くけどさ、穢らわしいΩである1162くんの名前知りたい?
看守
……はぁ
看守は溜息を機嫌の悪そうに吐くと、ネクタイを直した。少しの礼儀は持つことが吉だと思っているのだろう。

見事に揚げ足をとられてしまった看守は、渋々という形で自己紹介をした。
リシャ・ビエーノール
…私は、『リシャ・ビエーノール』。25歳で、βだ
囚人
へぇ!良い名前だね!よろしく!リシャ!
囚人が手を伸ばすと、気持ち悪いとでも言うかのように、さっとリシャは手を引っ込めた。
囚人はそんなリシャの様子にも下がらずに、にこやかな笑顔のままぐちぐちと文句を落とす。

なかなかに馴れ馴れしい囚人の様子に痺れをきらしたのか、リシャはイライラした様子でそちらから話しかける。
リシャ・ビエーノール
……で?お前の名は??
囚人
あ、名前とか知らされてないんだ。俺はね……
オーム・アルティメット
『オーム・アルティメット』さ!17だよ!リシャとかなり離れちゃってるね
リシャ・ビエーノール
……オーム…か
リシャはどこからか古びた小汚いメモ帳を取り出すと、スラスラとメモをとった。

すると、まるでテンプレートを読み上げるかのように、抑揚の無い声で、淡々と刑をオームへ告げる。
リシャ・ビエーノール
……知っているとは思うが、お前は懲役500年
オーム・アルティメット
頑張って生き延びなきゃなぁ……
リシャ・ビエーノール
……は?……そして、お前の犯した罪は…Ωの革命を起こしたこと。…お前はΩが作った、GEMという名の反逆組織のリーダーだろう?何故、生かされている?
オーム・アルティメット
……さぁ?知らないさ。国王に聞いてよ
そして、檻越しに、リシャへ手を伸ばした。
オーム・アルティメット
……じゃ、これから500年よろしくな?ビエーノールさんよ
取り敢えず、プロローグなるものを書いてみました。小説難しい……
ちなみに、『GEM』は『OMEGA』からいくつか文字をなくしたアナグラムらしいです

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