第25話

空想 25
442
2023/12/15 07:41 更新




れるside
シクフォニ全滅、残り5人。
すたぽらに関してはあと2人だし、もうそろそろこえくんも気付いて良い頃じゃないかと思う。
だけど……
Coe.
れるー!
Relu
あー、はいはい。朝からうるさいなぁ
Coe.
久々にカラオケ行きたい!
Relu
はぁ?何言ってるんこえくん……
Coe.
だって前探索した時カラオケあったってれる言ってたじゃん
Relu
いや、まああったけど……
Coe.
高音出したいの!ほら行くよ!!
Relu
いやまてまてまて!あんな怪しいとこ誰が行くねん!!!
Coe.
ええ〜。仕方ないなぁ。じゃあ屋上で高音対決するよ!!
こんな風に、こえくんはいつも通り。普通なら、色々と聞かれるはずだ。

でも、こえくんの様子を見るといつも通り。さすがにこえくんもそこまで馬鹿ではないから気付いていないことは無いんだろうけれども。
どうしてこんな平然としていられるんだろう。
目の前に人殺しがいるって言うのに。
こえくんは今、何を思っているのだろうか。
Coe.
れる!早くー!
Relu
はいはい、分かったから
屋上に出ると、心地いい風が丁度いいくらいに吹いていた。
風の音だけが鳴り、暫く沈黙が続く。
けれど、その沈黙を遮ったのはこっちからだった。



Relu
…なあ、こえくん
ゆっくりと、彼は振り向いた。
Relu
こえくんは、この状況でもいつも通りでいられるんやな。
そう言うと、こえくんは「はぁ?」と声に出し、こう言った。
Coe.
れるは何言ってんの
Relu
別に、誤魔化さんでもええのに
Coe.
だから何が!?
Relu
もう分かっとるやろ。こえくんはそこまで馬鹿じゃないねんからさ。
Relu
でも、もうちょい考えた方がいいんじゃない?ここ、人が簡単に死ねる高さやから。
そして僕は、こえくんの背中に力をかけようとする。
これで僕の仕事は、全て終わる。
そう思っていた。









ぱしんっという音が、屋上に響き渡った。
一瞬何が起きたのか全く理解が出来なかった。
だって、僕は何もしていない。この音はどこから…








Coe.
いやバカじゃん!!勝手に僕の事殺そうとしないでよ!


少し熱を持ち、じんと痛む頬。数秒経ってようやく理解した。
Relu
急に叩くなって…びっくりしたわ。
Coe.
こっちのセリフだよ!!あれはちゃんとした正当防衛ですぅー!
Relu
……



Coe.
ねえ、れる?
Coe.
さすがに分かってたよ。こんなことれるが望んでやってるわけじゃないって
Coe.
だから、何も言えないよ
Relu
メンバーが殺られて、あんなに泣いてたくせに
Coe.
仕方ないじゃん、悲しいものは悲しいんだから。大切なメンバーだし
Relu
でもその大切な存在を壊した奴がここにおるねんで?
Coe.
…れるだもの。憎めないよ
Relu
なんやそれ
Coe.
れるがどんな人かずっと見てきたから、今のれるの気持ち、ちょっとは分かるよ
Relu
…じゃああのまま背中押されてればよかったやん。
Coe.
そんなことさせる訳にはいかないでしょ
Relu
確かにな。でも、僕はこえくんたちの味方じゃないから。
Coe.
それでも僕はれるの味方につきたいの。
Relu
じゃあここから下まで飛んでや
Coe.
でも、れるが……


Relu
もう、うるさいなぁ!れるは味方じゃないって言っとるやん!
Relu
大切なメンバーが殺されてるとこ見て、こえくんが1番思い知ったことやろ?!


Coe.
…確かに、れるが味方じゃない事なんて、よーく分かってるよ
Coe.
でも、れるもその"大切なメンバー"の1人でしょ!!!


Relu
……
Coe.
味方じゃないだけで、敵でもないんでしょ?全部知ってるよ



それを言われて、何も言い返せなくなった。
確かに僕は管理人側で、VOISINGの味方ではなくて……何より、大切を壊していっている。
でも、その大切を壊すのが、僕にとっては苦痛以外の何でもなかった。
Coe.
れるは、大切な人の1人なんだから
Coe.
だから、れるが苦しみから抜け出せないのなら…



" 僕らが救い出すのが、宿命だ。 "










そして僕らは、屋上の柵にを飛び越えて、此処から逃げ出した。
最期に見た空はとても綺麗で、落ちていく瞬間は本当に空を飛んでいるようだった___。




























11日目 死亡者:Coe. Relu
生き残り 3人


すたぽら、全滅。

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