れるside
シクフォニ全滅、残り5人。
すたぽらに関してはあと2人だし、もうそろそろこえくんも気付いて良い頃じゃないかと思う。
だけど……
こんな風に、こえくんはいつも通り。普通なら、色々と聞かれるはずだ。
でも、こえくんの様子を見るといつも通り。さすがにこえくんもそこまで馬鹿ではないから気付いていないことは無いんだろうけれども。
どうしてこんな平然としていられるんだろう。
目の前に人殺しがいるって言うのに。
こえくんは今、何を思っているのだろうか。
屋上に出ると、心地いい風が丁度いいくらいに吹いていた。
風の音だけが鳴り、暫く沈黙が続く。
けれど、その沈黙を遮ったのはこっちからだった。
ゆっくりと、彼は振り向いた。
そう言うと、こえくんは「はぁ?」と声に出し、こう言った。
そして僕は、こえくんの背中に力をかけようとする。
これで僕の仕事は、全て終わる。
そう思っていた。
ぱしんっという音が、屋上に響き渡った。
一瞬何が起きたのか全く理解が出来なかった。
だって、僕は何もしていない。この音はどこから…
少し熱を持ち、じんと痛む頬。数秒経ってようやく理解した。
それを言われて、何も言い返せなくなった。
確かに僕は管理人側で、VOISINGの味方ではなくて……何より、大切を壊していっている。
でも、その大切を壊すのが、僕にとっては苦痛以外の何でもなかった。
" 僕らが救い出すのが、宿命だ。 "
そして僕らは、屋上の柵にを飛び越えて、此処から逃げ出した。
最期に見た空はとても綺麗で、落ちていく瞬間は本当に空を飛んでいるようだった___。
11日目 死亡者:Coe. Relu
生き残り 3人
すたぽら、全滅。












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。