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翌日。羽琉は、真凛に計画のお手伝いをお願いする。
大好きな渚のためのお手伝いならばと、真凛は頷いてくれた。
にこりと嬉しそうに微笑む羽琉の顔を、真凛はじっと見つめる。少し、心が温かいと感じつつ……。
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真凛の周りに、折り紙を手にした他の子が集まった。恥ずかしそうにしながらも、お花の作り方を伝えていく。
嬉しそうに笑顔を向けられた真凛。少し微笑んで見返せば、相手は益々嬉しそうな顔をする。
自分が笑顔を向けたら、喜んでくれるとは……。心が温かくなるのを、今度ははっきりと感じた。
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ジェンダーリビールのイベントに呼ばれた大海たち。元青い龍の幹部の男たちは、誰一人として、渚のお腹の子の性別は分からないと思われているが……。
ひっそり秘密を抱える理央。バラしたのは、もちろん蘭だ。健診をしたその日のうちに、彼女は理央に渚のお腹の子の性別を伝えていた。ジェンダーリビールの計画が立てられる前であったから、仕方がないのだが……。
秘密の計画だから、性別はイベント当日まで打ち明けないと理央に宣言した蘭は、自分が既に知らせていたことを忘れ去っていた。
理央の密かな秘密など知る由もない大海は、皆と一緒に子どもたちの劇を鑑賞する。
ナレーションを耳にした鷹春が言葉を漏らす。
にしても、変わり過ぎだ。
おそらく、魔物の島でのエピソード。
おそらく、麻薬に侵された島でのエピソード。
日常的なエピソード。
思わず、伊織は事実をぶちまけてしまった。
大海が伊織を黙らせると、劇が再開する。
今度は小声で言いつけてくる伊織を、大海は睨みつけた。
その間にも、劇は新たな場面まで進行する。
人魚役の五人の女の子たちが、悪いタコ焼き役を追いかけて、舞台の上を走り回る。
渚役の真凛は、人魚の証の小道具を、思いっきり悪いタコ焼き役の子に投げ当てた。
拍手が鳴る中、鷹春は不満をこぼす。
男たちは悪いタコ焼きの影響を受けただけで、何の活躍もしていない。
岩が大海の方へ顔を向けた。
次のエンドロールで、最初に登場するのは、大海役の子か、渚役の真凛か……。渚のお腹にいる子の性別が分かるのだ。
秘密を持つ理央以外の男たちは、次に登場する者を待ち侘びる。
曲が流れ、劇を演じた子どもが姿を見せた。その子は……。
大海役の子と、渚役の真凛が、手を繋いで出てきたのだ。
戸惑いながら、大海の方を見た鷹春。父親になる大海に、困惑した様子はない。
驚く伊織に、こくりと頷く大海。
そう言う岩は、双子であることを知っていたようだ。
鷹春に問われた理央は、双子であることどころか、性別も知っていたが……。
秘密は厳守した。
納得する鷹春。けど、伊織は疑問がある。
岩の息子は、両親譲りで体が大きい。
大海は、その日を心待ちにしている。
~☆~ 続く ~☆~












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。