ここ、どこだ?
人混みに飲まれてはぐれた...
あれから、距離置いてばっかで
今日も全然喋ってない
結局あなたの気持ちも分からない
でも、こんな時でさえも
名前を呼びたくなってしまう
自分でも思わなかった
こんなにも人を好きになるなんて。
勝手に体が動いてた。
もし、何かあったら?
見つからなかったら?
そう想像した瞬間から、喉がきゅっと締まった。
胸が痛い。
苦しい。
違う、これはただの不安じゃない。
怖いんだ。
アイツががいなくなるのが。
いつからそう考えてた?
分からない、でもきっとずっと前。
今も、頭ん中はずっとあいつの顔ばっか。
なんでこんなにも必死になれるんだ
何も、興味がなかった俺が。
そうじゃない。
この気持ちは、アイツが教えてくれた。
そうなんだ...きっと俺は、
俺は、刀也が好きなんだ。
自分の感情も表情もぐちゃぐちゃで
それを吐き出そうとしたら上手く出なくて
もう、どうすればいいかわかんねぇよっ...
チュッ
好きになれたのが、刀也でよかった。











編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。