第9話

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2024/12/06 16:07 更新





















練習室に一人取り残される静けさが、俺の心のざわめきを際立たせる。床に置かれた紙袋が目に入り、視線をそらそうとしたものの、ジャケットに込められたジェノ先輩との記憶が頭から離れない。


俺は紙袋と自分の荷物を乱暴に掴み、練習室の扉を少し乱暴に開けて宿舎に帰ろうと、エレベーターの方へと歩き出した。まるで何もなかったかのように振る舞おうとしたけれど、胸の内はぐちゃぐちゃのままだ。








ジェミン
ジェミン
おーーい、何やってんの?








弾けるような声に振り返ると、そこにはジェミン先輩が立っていた。彼の軽い足取りが練習室前の通路に響き、俺の顔を見るなりピタリと止まる。








ジェミン
ジェミン
え、なにその顔。やば、めっちゃ赤いじゃん!どしたの?熱ある?
(なまえ)
あなた
いや、違いま…
ジェミン
ジェミン
えーほんと?いや絶対怪しいって!てか、これ風邪とかじゃなくてさ、何かあったでしょ?









彼と二人で話すのは初めてなのに、一気に詰め寄られる。俺が否定しようとする隙もなく、ジェミン先輩のテンションに押される形で、思わず後ずさってしまう。








(なまえ)
あなた
な…何もないです。
ジェミン
ジェミン
嘘だ〜〜!ねぇ、教えてよ~。何、ジェノと何かあった?









俺は一瞬言葉を失う。なんでジェノ先輩の名前が出てくるんだ。どうしてそんなことを聞かれるんだ。まさか、何か知っているのか?







(なまえ)
あなた
…何でジェノ先輩の話が出るんですか?
ジェミン
ジェミン
だってさっきあいつ、屋上行くとか言ってたじゃん。で、ちょっとしてからあなたの下の名前くんがここ戻ってきたし、顔真っ赤だし。もうこれ、絶対なんかあったなーって。笑
(なまえ)
あなた
……。









言葉が出てこない。どうごまかせばいいのかも分からない。








ジェミン
ジェミン
えーやっぱ気になるなぁ…ねえ、キスとかされちゃった?もしかして。笑








ジェミン先輩の言葉に顔が一気に熱くなる。まるで心の中を見透かされたみたいで、パニックになった俺は慌てて否定する。








(なまえ)
あなた
そ、…んなわけないですよ。
ジェミン
ジェミン
うわっ、めっちゃ動揺してんじゃん!マジで!?ジェノやるねぇ~。








ジェミン先輩はケラケラと笑い出す。その明るい笑い声が、俺の混乱をさらに煽る。








ジェミン
ジェミン
まあ、ジェノは君の事好きそうだしな〜。
(なまえ)
あなた
…はい?何言ってるんですか?
ジェミン
ジェミン
え?だってさ、最近さ~、『あいつの仕草おもしろい』とか『意外とかわいいとこある』とか、しょっちゅう話してくんの。あー、これ完全にお気に入りだな~って思ってたけど、まさかこんなに行動早いとはね。笑








俺はさらに追い詰められる。そんなこと言われても、ジェノ先輩が俺を気にしている理由なんて全く分からない。








(なまえ)
あなた
いや…そんなの絶対嘘ですよ。
ジェミン
ジェミン
いやいや、これほんとだから!まぁでも、今の反応見て、俺も確信しちゃったな。









ジェミン先輩はニヤニヤしながら肩をすくめてみせる。









ジェミン
ジェミン
まあ、何があったかは聞かないけどさ。次会うとき楽しみだね~♪








俺はそれ以上何も言い返せず、視線を逸らし、軽く会釈だけしてジェミン先輩と別れた。



















𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄





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