玉狛に着いた頃 、空は確かに濁り始めていた 。
歩いて来ていたら雨に降られていただろう 。
私はまださっきのことを消化しきれずにいた 。
迅が何を思って 、何の為に
風刃を手放したのかなんて …
そんなの分かるはずもなかった 。
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in 玉狛 三雲 side
今日は迅さんに「 紹介する人がいる 」
と言われ 、烏丸先輩との訓練を
いつもより早く切り上げていた 。
空閑と千佳も同じく呼ばれていたようで 、
僕が烏丸先輩とリビングに来た時には
興味を持った空閑が迅さんに質問をしていた 。
先程の質問の答えに首を傾げていると 、
宇佐美先輩が詳しく説明をしてくれる 。
宇佐美先輩はそう説明し終わると 、
得意げに眼鏡をクイッと上げていた 。
分かっているのか分からない表情と返事をする
空閑の横で 、今度は千佳が質問をする 。
すかさず千佳に共感した空閑に続く 。
実際 、さっきの " 半分派閥理論 " が
許される程の実力を持っていると考えたら
ポジションや戦い方にも 興味が湧く 。
一体 、どんな人なのだろうか …
ガチャッ
少し悔しそうにキッチンに向かう
宇佐美先輩と交代で 、陽太郎+雷神丸と
小南先輩がリビングにやってくる 。
なんて いつもの茶番を繰り広げている中
" あなたさん " はやってきた 。
… その時 空閑があなたさんのことを見て
少し驚く素振りを見せていたのは 、
僕の気のせいだったのだろうか 。












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。