第22話

22🕯⟡.·
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2026/02/03 11:30 更新



俺は震える手で、自分の胸についた手形に触れた。


汚い? いや、美しい。

これは彼女が俺に触れた証拠だ。

サンウォン
サンウォン
……責任、取ってくれる?


俺は無意識に口走っていた。

声が震えていないか心配だったけれど、意外にも低く、落ち着いた声が出た。


(なまえ)
あなた
え?
サンウォン
サンウォン
君が俺につけた印だよ。……一生、消えないかもしれない
(なまえ)
あなた
ええっ!? そ、そんな大袈裟な……シャツ一枚で一生!?


彼女は目を丸くして驚いている。


分かってない。シャツの話なんかしてない。
君は今、俺の心臓に直接、名前を書いたんだ。


サンウォン
サンウォン
……ふふ、冗談だよ


俺は嘘をついて笑った。
彼女が安心したように「もう、驚かせないでよー!」と笑う。


(なまえ)
あなた
私、イム・あなた。君は?
サンウォン
サンウォン
……イ・サンウォン
(なまえ)
あなた
そっか。サンウォン、シャツのこと本当にごめんね。今度何かお詫びするから!


そう言って、彼女はゴヌが消えた方向へ走っていった。

その後ろ姿を見送りながら、俺は胸元の手形を愛おしそうに撫でた。


このシャツはもう洗わない。
いや、洗えない。

彼女が俺を捕まえた証拠だから。


サンウォン
サンウォン
……絶対、逃がさないから



あなた、あなた。

君が俺に印をつけたんだ。君が俺を汚したんだ。

だったら、君にも責任があるよね?


俺の世界は、この日、この瞬間から、君のためだけに回り始めた。


君がどんなに嫌がっても、俺はこの刻印を背負って、死ぬまで君につきまとう。

だってこれは君が俺にかけた、「愛」という名の呪いなんだから。


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