ー時は戻り4日目の夜ー
………
(俺は別に赤葦と付き合えるなんて思っていない)
(自分のことなんて好きにならないと思うし、告白したら絶対キモがられる)
(でも応援してくれて嬉しい)
(他校の先輩後輩の関係でいいから、一緒に少しでも入れれば……)
ドキドキと急に太鼓を叩くような鼓動がするのが自分でもわかった。
俺は平然を装った。
けど、もう付き合いが長い夜久だ。バレてるんだろう。
それに、今はそっぽ向いてるけど研磨もいるしな
やっぱりバレてるよな〜
研磨なんかため息ついてるし、
海も苦笑いじゃん
もし、本当に脈ありだったらなとそんな考えが過ぎる。
そんなことあるわけないのに
やっくんそれドヤ顔で言うことじゃないと思うんだけど……
てか俺、研磨に言ったことあったかなと思い、
研磨の方を見ると、そこには誰もいなかった。
海もいないし、
新しい仲間、友達、好きな人ができて、乗り越えたとずっと思っていた。
けれど心の奥深くの底に残っているわだかまり。
でもそれがなぜか今になって夜久の言葉で綺麗に解けて、
絡まっているところ、歪んでいるところなんて1つもない、
ただの一本の線に戻った気がした
ー5日目 休憩中ー
俺は昨日夜久が行っていたことを思い出して、赤葦の方を見た
ー5日目 スイカ食べてるよー
かまをかけてみた。
夜久が言っていたことを確かめるために、そんなことないと思いながら
赤葦は顔を真っ赤にした。俺もつられてしまうぐらいに
やめてよ、思っちゃうじゃん。本当に脈ありなんじゃないかって
赤葦も俺のこと好きだったりするのかな


























編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!