学校が終わり、ダッシュで家に帰る
なぜならこの後ある塾に間に合わせないと
いけないからだ
今日はいつもより掃除が長くなってしまった
ガチャ
バッタン
5分後
バッタン ガチャ
今や日常となっている薄暗い道も
塾の入りたての3、4年前のころは
ビクビクとしながら歩いていた
帰りなんて真っ暗で
すごく怖い
でも大体、上杉くんが家が近いからと
一緒に帰ってくれる
ガチャ
特別クラスの扉を開けると
いつも早く来ている若武達3人が
居なかった
居たのは小塚くんだけ
なるほどなるほど
若武くん、黒木くん、上杉くんは3人とも
私達が通う秀明ゼミナールが作った「KZ」_カッズ_
というサッカーチームに所属している
「KZ」は塾生の中から偏差値70以上の希望者を
集めて作られている
つまりエリート集団なの
最初の方は結構馬鹿にされていたんだけど、
県主催のサッカーリーグでKZ高等部・小学部が
優勝したことで、急に注目され始めたんだ
テクニックも良かったけれど
とにかくみんなが
すごくかっこよかった…
私が小塚くんとしばらく話していると
廊下が騒がしくなって来た
ガチャ
誰か来た
先生と…誰だろう?
カシャッとノブを回す音がする
もしかして新しく入る子かな?
女の子の声が聞こえたような…
私の予想通り女の子だったみたいだ
しかし、何故かその子は私達を見ると
ビックリした様子で固まってしまった
まさかとは思うけど
この3人(小塚くんの他)
何かやらかしたんじゃないでしょうね…
小塚くんは恨まれるようなこと
しないからね
その子はどうやら若武を睨んでいるようだ
そこで女の子は不思議そうな顔をする
すると小塚くんが
っと説明してくれていた
女の子は少しほっとしたようだ
小塚くんの優しさを感じたからだろう
すると先生は若武の肩に手をかけて
そばに引き寄せた
若武はとても我慢できないといったように
首を横に振った
先生は笑っていたが
私もつられて笑ってしまいそうだった
私はクスクスと笑いながら
っと言った
そして先生は女の子の肩に手を乗せた
立花さんか…
髪が茶色がかっており、瞳も大きく可愛い
ぜひ友達になりたいものだ
つまらなそうなため息が教室中に広がった
…後で若武たちと少しお話しようかな
まるで歓迎していないようだ
久しぶりにピキッときちゃった💢
そうして先生はドアから出て行った
立花さんも続いて出て行ってしまうようだった
少し話したかったな…
びっくりした
まさか呼び止めるなんて
立花さんが振り返ると
え…
訳が分からなくて立花さんが
戸惑っているじゃん
私もだけど
若武は苛立たしさを目に浮かべ
♡×2
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編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。