第19話

奏海の所へ②
613
2022/06/18 11:33
本丸では作戦会議が行われ、話し合いの結果奏海の場所に行く刀剣男士は…
・鶴丸国永
・三日月宗近
・加州清光
・薬研藤四郎
・乱藤四郎
そして天音だ。残りの刀剣男士はいつ本丸が襲撃されても大丈夫なように留守居役になってもらった。
天音(アマネ)
天音(アマネ)
じゃぁ私に着いてきて。
一期一振
一期一振
お気おつけて行ってきてください。
石切丸
石切丸
無事に戻ってくることを祈るよ。
留守居役の皆は心配そうに彼らを見送った。









何時間も歩き奏海のいる建物まで着いた。
天音(アマネ)
天音(アマネ)
あそこの建物だよ。
鶴丸国永
鶴丸国永
結構大きいな…
加州清光
加州清光
見て、時間遡行軍だ。
天音(アマネ)
天音(アマネ)
あれは表の扉だよ。私誰も知らない裏の扉知ってるからそこまで案内するね。
三日月宗近
三日月宗近
頼む。
表扉の門番に警戒しながら裏扉までたどり着いた。
天音(アマネ)
天音(アマネ)
ここ。
薬研藤四郎
薬研藤四郎
俺と乱の二人であげるぜ。短刀の方が室内戦は有利だからな。
天音(アマネ)
天音(アマネ)
分かった。
乱藤四郎
乱藤四郎
それじゃ、行くよ。
薬研と乱の二人で扉は開き中へ入る事に成功した。だが中には時間遡行軍の数が少なかった。
薬研藤四郎
薬研藤四郎
数体倒したが手薄過ぎないか?
乱藤四郎
乱藤四郎
僕も思った。奏海さんの場所よりも遠いのかな?
天音(アマネ)
天音(アマネ)
それはないと思う。この近くに私と奏海がいた部屋があるから。それに奏海の気配が強くなってる。
鶴丸国永
鶴丸国永
それなら奏海に近づいてきているってことか。そこまで案内を頼めるか天音。
天音(アマネ)
天音(アマネ)
任せて。こっち。
同じような廊下をずっと歩きそして奏海の気配がとても強くなり、ここにいると断言できるほどの大扉の前に来た。
天音(アマネ)
天音(アマネ)
着いた…この扉…
しかし天音はその扉の前で震えていた。
乱藤四郎
乱藤四郎
天音さんどうしたの?
天音(アマネ)
天音(アマネ)
この扉の向こうは…
鶴丸国永
鶴丸国永
話さなくていい。だいたいのことは分かっているさ。
加州清光
加州清光
俺達が天音を守るし奏海も助けるよ。
天音(アマネ)
天音(アマネ)
あ…ありがとう…
薬研藤四郎
薬研藤四郎
この扉の向こうはどうなっている?
天音(アマネ)
天音(アマネ)
広い部屋に出るよ。多分三日月さんや鶴ちゃんが有利に戦えると思う。
鶴丸国永
鶴丸国永
それならこの扉は俺達が開けていいのか?
三日月宗近
三日月宗近
なら開けるぞ。
鶴丸国永
鶴丸国永
ちょっ!!三日月?!
三日月は何も聞くことなくその大扉を開けた。
その扉の向こうには奏海と時間遡行軍がいた。
天音(アマネ)
天音(アマネ)
奏海!!
奏海(カナタ)
奏海(カナタ)
天音…?皆さんまで!!
天音(アマネ)
天音(アマネ)
奏海…
天音は奏海のところまで走りまた奏海も天音のところまで走った。
奏海(カナタ)
奏海(カナタ)
天音ごめんね。
天音(アマネ)
天音(アマネ)
奏海が無事で良かった…ほんとに良かった…
天音は安心してその場で泣いていた。
奏海(カナタ)
奏海(カナタ)
泣かないでよ天音。僕はまだ話すべきことがあるんだからさ。
天音(アマネ)
天音(アマネ)
私が天音じゃなくて奏海ってこと?
奏海(カナタ)
奏海(カナタ)
鶴さん達話したんだ…それもあるけどもう一つ。
鶴丸国永
鶴丸国永
そのもう一つとはあの時間遡行軍のことか?
鶴丸達は時間遡行軍に刃を向けながら聞いた。
奏海(カナタ)
奏海(カナタ)
そうだよ。だから刀を収めて欲しい
三日月宗近
三日月宗近
何故だ?
奏海(カナタ)
奏海(カナタ)
あの時間遡行軍は時間遡行軍じゃない、僕や君達と同じ刀剣男士だよ。
加州清光
加州清光
なんだって?!
乱藤四郎
乱藤四郎
あの姿で刀剣男士ってどういうこと?
奏海(カナタ)
奏海(カナタ)
あれは時間遡行軍に擬態しているだけでちゃんとした刀剣男士ってこと。だけど君達と違うのは物語がないってこと。
薬研藤四郎
薬研藤四郎
物語がない…だが知能はあるってことか。
奏海(カナタ)
奏海(カナタ)
薬研さんは理解が早いなぁ。
時間遡行軍
時間遡行軍
…カナタ…
時間遡行軍は一歩、また一歩と奏海達に近づく。やはり警戒はするものの襲うつもりはないらしい。
奏海(カナタ)
奏海(カナタ)
もう大丈夫ですよ。だから一緒に戻りましょう。僕達の本丸へ。
時間遡行軍の擬態が少しずつとかれそして青年のような姿に変わったを。
面影
面影
皆の本丸を襲撃したこと謝罪する。
名は面影(おもかげ)奏海達の家の護り神のような存在だが物語無き大太刀だ。
天音(アマネ)
天音(アマネ)
おも…かげ…ゔっ!!
天音は面影を見た瞬間に頭を抱えその場で崩れた。
鶴丸国永
鶴丸国永
天音!!
薬研藤四郎
薬研藤四郎
大丈夫か天音!!
奏海(カナタ)
奏海(カナタ)
きっと思い出してるんだ。僕がずっと消してきた記憶が天音の中で蘇ってきてるんだ。
加州清光
加州清光
それって…
面影
面影
大丈夫だ。俺が何とかしよう。
乱藤四郎
乱藤四郎
また記憶を消すの?
面影
面影
いや消さない。奏海が消してきたその記憶をゆっくり思い出すようにするだけだ。
奏海(カナタ)
奏海(カナタ)
あまり無理はしないでくださいよ…
面影は天音を円状にバリアを張った。その力のおかげで先程苦しんでいた天音は安心したかのように眠った。
薬研藤四郎
薬研藤四郎
本当にこれで大丈夫なのか?
三日月宗近
三日月宗近
きっと大丈夫だ。さぁ俺達も本丸に戻ろう。帰りを待ってる仲間がおるからな。
奏海(カナタ)
奏海(カナタ)
ここからなら転移装置で行けます。ただ僕達のいる本丸は一度忘れ去られ切り離されているようなもの。少しのズレはあるかと思います。
鶴丸国永
鶴丸国永
それは面白いじゃないか!!やってみる価値はあるだろ?
三日月宗近
三日月宗近
鶴は驚きを求めすぎて違うとこまで行ってしまいそうだな。ハッハッハ。
加州清光
加州清光
それだったらちょっとめんどくさいからヤダなぁ…
奏海(カナタ)
奏海(カナタ)
まぁまぁそうならないように僕が何とかしますから💦では行きますよ。
そして奏海達は自分達の本丸に帰った。天音の失われていた記憶が夢の中で戻り始めていた。

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