いつものように、美術部の椅子に座る。
そういえば、写生大会の日、
北斗に大我を誘うなと言われた。
急に北斗に口を押さえつけられた。
んーーーッッッ!!!!
北斗の腕を掴んで、捻る。
騙すようなことしてごめんねぇ……と、
心のどこかで謝罪しながら、鞄を開ける。
今座ってる椅子を座ったまま動かして、
北斗の後ろに定住する。
北斗の後ろに腰をかけ直すと、
俺は、ちょうどすぐそこにあった机に、
道具を置いて広げる。
俺は、パカっと蓋を開けて、
コットンも取り出す。
家だと時間ないから、助かるんだよね〜!!!
一つずつ丁寧に指を労る。
ちらっと、北斗を見ると、
下書きをする北斗が見える。
相変わらず、北斗の絵を見ると、
うっとりしてしまう。
俺は、水筒の蓋部分を持って、水道に向かう。
ここの水道は、真冬のために、
お湯か水か選べるからすごく助かる!!
お湯を選んで、蓋部分にゆっくりと入れていく。
さっき汲んできたお湯に手を入れる。
他の美術部の子に話しかけられるなんて、
俺相当うるさかった…よね……!?
俺は、すでに開けていた蓋をくるくると閉める。
女の子は、俺の顔を見て話してくる。
北斗がくるっと後ろを振り返る。
あっ、ちょっ、まっ……………!!!
うわ、顔が…怖い………
別に、校則違反じゃなくない?
だって、みんなやってるしさぁ……!!!
話しかけてきた女の子を北斗の後ろに誘導して、
俺が座っていた椅子を北斗に譲る。












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。