放課後の体育館。
夕焼けが差し込んで、
バレーコートの床がオレンジ色に染まっている。
部活が終わって、
みんながぞろぞろと帰っていく中――
背後から名前を呼ばれ、
振り返るとそこには日向がいた。
いつも通りの笑顔だけど、どこか真剣な表情で。
静かな体育館裏。
風がそっと吹き抜け、カーテンがふわりと揺れる。
日向はいつものように笑おうとしたけど、
その目は少しだけ震えていた。
あなたの下の名前の時間が止まる。
まっすぐで、飾り気のない声。
どこまでも真っ直ぐな日向らしい告白。
胸の奥がぎゅっと締めつけられる。
何も言えないまま、日向は少し俯いて笑った。
夕日が差し込む中、彼の笑顔はどこか寂しかった。
あなたの下の名前は唇を噛みしめた。
涙が溢れそうになりながら、
でも無理に笑って言った。
そう言って、笑顔を見せる日向。
その笑顔は、まるで夕焼けみたいに暖かくて、
切なかった。
去っていく背中を見つめながら、
あなたの下の名前は小さく呟いた。
風が優しく吹いて、あなたの下の名前の頬を撫でた。
彼の想いが、
その風に乗ってどこかへ消えていくようだった。












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!