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第2話

#,1
890
2024/06/16 12:34






   暗い部屋にカタカタとキーボードを打つ音が響く


      ココアを片手に仕事を続けるあなたの下の名前


あなた
 ふ ぁ − … 
  ねむ 、 


     仕事が終わったのか眠そうにするあなたの下の名前

あなた
 … いつから
  こうなったんだろ 、 

あなた
   初めはただ 、
 怪獣を倒す事に憧れて 、 
あなた
 … 憧れて、 


     なにか思い出そうとするもやめる彼女


あなた
 や − めた 
あなた
 新人の様子でも
  見にいこうかな … 


        そう言い歩き出すあなたの下の名前








保 科 宗 四 郎 .
 お、あなたの下の名前やん 
あなた
 あ、保科副隊長 
保 科 宗 四 郎 .
 仕事終わったん ? 
あなた
 ん ~ …
  まぁぼちぼちかな 
保 科 宗 四 郎 .
 ほ − …
  じゃあサボりなん ? ( 笑 
あなた
 んな っ ゛ !!
  サボりじゃありませ − ん !! 
保 科 宗 四 郎 .
 ほんまか ~ ? ( 笑 
あなた
 ほんとです ぅ !! 



     こんな他愛もない会話をしている2人


保 科 宗 四 郎 .
 てか今誰もおらんし
 久しぶりに宗四郎お兄ちゃんって 
 呼んでくれてもええんやで ? 
あなた
 いや大丈夫 
保 科 宗 四 郎 .
 即答かい !!
  流石に悲しいわ 
あなた
 はいはい 。じゃあ
  私そろそろ行くから 
保 科 宗 四 郎 .
 え、もう行くん ?
  もうちょっと _ 


   保科の話なんか聞かずそそくさと立ち去る彼女













あなた
 “ 悲しい ” ねぇ … 


      先程の保科の言葉を思い出すあなたの下の名前


あなた
 思ってもないくせに 、 





      「 宗四郎お兄ちゃんの嘘つき 」


      聞こえるか聞こえないかぐらいの


          小さな声で呟いた


      きっと誰にも聞かれていないのだろう


       いや 、誰にも聞こえないのだろう




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